API度計算機(API比重計算機)は、60/60°Fを基準にした比重(Specific Gravity、SG)とAPI度(API Gravity)を相互換算し、液体を軽質・中質・重質・超重質に分類します。ここでいうAPI度は重力加速度の「重力」ではなく、アメリカ石油協会(American Petroleum Institute)が石油類の軽重を表すために定めた尺度です。通常の比重(SG)は水との密度比で、値が大きいほど重いのに対し、API度は値が大きいほど軽いという逆向きの指標です。
このツールが受け付けるのは、60/60°Fの比重(SG)またはAPI度です。SGは単位を持たない比であり、kg/m³やg/cm³などの密度を直接入力する機能、密度の単位換算機能はありません。別の温度で測定した密度・比重を使う場合は、温度補正や規格に基づく換算を先に行ってください。
API度計算機の使い方
- 換算方向を選ぶ —— SG → API度、またはAPI度 → SG。
- 既知の値を入力する —— 60/60°Fの比重(例:0.85)またはAPI度(例:35)。
- 換算結果を確認する —— 照合できるよう、SGとAPI度の両方を表示します。
- 区分を確認する —— 軽質・中質・重質・超重質原油の目安を表示します。
API度計算機の公式と原理
API度 = (141.5 / SG) − 131.5
SG = 141.5 / (API度 + 131.5)
ここでSGは、同じ60°F(15.56°C)における試料の密度を水の密度で割った比です。API度の区分はこのツールで採用している一般的な石油業界の目安であり、規格、契約、原油評価の資料によって境界が異なる場合があります。取引や設計の正式な判定には、測定方法、温度・圧力補正、硫黄分や粘度などの追加データも確認してください。
API度計算機の用途
- 原油の取引・品質比較 —— API度による軽重の目安を確認する。
- 製油所エンジニアリング —— 原料油の性状をプロセス設計や処理条件の検討に役立てる。
- パイプライン運転 —— 密度に関係するポンプ能力や流動特性の検討材料にする。
- 試験室分析 —— 比重計や密度測定から得た、適切な温度基準のSGをAPI度へ換算する。