水槽ガラス厚計算機の使い方
水槽の長さと水位高をセンチメートルで入力し、通常ガラスまたは強化ガラスを選び、安全率を設定します。結果はミリメートル単位の推奨ガラス厚として表示されます。水槽ガラス厚や安全率の比較・初期計画に使い、実際の製作を保証する数値としては扱わないでください。
公式と理論 - 水槽ガラス厚計算機
この水槽ガラス厚計算機は、静止した水による荷重を水位高から簡易的に見積もるモデルです。入力できる水槽形状は、角形水槽の側面パネルを想定したものに限られます。幅・奥行き、全体の水槽高、水位の余裕、円柱形や曲面などの特殊形状は入力できません。水位高は水槽の全高ではなく、実際の水面までの高さとして入力してください。
このツールで使う計算式は次のとおりです。
基本厚さ = 水圧係数 × 水位高 / 安全率
推奨厚さ = max(4 mm, 基本厚さ + 水槽長さ / 220)
通常ガラスの係数は 0.65、強化ガラスの係数は 0.52 です。安全率が大きいほどこの簡易式で許容する応力の余裕を大きく見積もり、結果は小さくなります。安全率が 3 以上の場合は「保守的な範囲」、3 未満の場合は「低い可能性」と表示します。長さは側面板の代表的な長辺・無支持スパンの代理値として小さな補正に使いますが、実際の最大無支持スパンを解析しているわけではありません。また、下限値として 4 mm を適用します。
実際の静水圧は水の密度、重力加速度、水深による圧力(概ね ρgh)で決まり、板の曲げ応力やたわみは、板の縦横比、荷重形状、ガラスの支持条件に左右されます。本ツールは四辺単純支持・三辺支持・二辺支持などの境界条件を選択せず、リム、フランジ、ステー、枠、シリコン接着による補強や、底面の全面支持も計算していません。ガラスの許容曲げ応力、ヤング率、傷・欠け、接着部の強度、製造公差、地震・衝撃などの材料・施工条件も入力せず、ガラス強度に基づく安全認証や施工保証を行う式ではありません。係数の違いもこの比較用モデル固有のものなので、強化ガラスを選べば実際の水槽が安全になる、という意味ではありません。
水槽ガラス厚計算機の用途
- 初期設計 - 水位高や安全率を変えたときに、水槽ガラス厚の目安がどう変わるか比較する。
- ガラス種類の比較 - 通常ガラスと強化ガラスで、簡易係数が推定値に与える影響を見る。
- たわみ・補強の相談材料 - 水槽の長さが長い場合やリムレス水槽を検討する場合に、専門家へ相談する論点を整理する。
ガラスの切断、接着、設置を行う前に、推定値を水槽製作の基準、ガラスメーカーの仕様、資格のある製作業者・構造技術者の確認と照合してください。この計算機の結果は施工基準、安全認証、耐久性または破損しないことの保証ではありません。