アスファルト計算機の使い方
アスファルト計算機は、駐車場、車庫前、道路補修などのアスファルト舗装について、必要なアスファルト合材の量を概算するツールです。長さ、幅、厚さを入力し、長さ・幅の単位と厚さの単位を選びます。次に、アスファルト混合物の密度(kg/m³)と損耗・ロス率(%)を入力すると、面積、体積、重量、メートルトン、ショートトンを確認できます。メートルトン当たりの価格を入力すれば、材料費だけの概算も表示されます。
このツールは、入力した長さと幅をメートル、厚さをメートルに換算して計算します。長さ・幅には m、cm、ft、in、厚さにも m、cm、ft、in を選べます。体積は m³ と yd³、重量は kg、メートルトン(t)、ショートトンで表示されます。空欄または無効な値では結果は表示されません。
計算式と考え方 — アスファルト計算機
このアスファルト計算機が扱うのは、アスファルト舗装用の混合物(アスファルト合材)の数量です。純粋な瀝青(バインダー)だけの量や、骨材とバインダーの内訳を計算するものではありません。また、混合物タイプを選択する機能はないため、密粒度、粗粒度、開粒度、再生合材など、実際に使う仕様に合った密度を入力してください。
基本となる計算は次のとおりです。
舗装面積 = 長さ × 幅
舗装体積 = 舗装面積 × 仕上がり厚さ
基準重量(kg) = 舗装体積 × アスファルト混合物の密度
発注量の目安(kg) = 基準重量 × (1 + 損耗・ロス率 ÷ 100)
メートルトン(t) = 発注量の目安 ÷ 1,000
計算上の密度の初期値は 2,350 kg/m³ ですが、これは固定の施工基準値ではありません。国や自治体の積算資料でも、材料規格や層によって設計密度・締固め後密度が扱われます。密度は、実際のアスファルト混合物の配合、空隙、温度、施工方法、供給者の試験結果・仕様書に合わせてください。仕上がり厚さは、敷き均し前の厚さではなく、設計上の完成後の厚さを使うのが基本です。
損耗・ロス率は、端部や継ぎ目の余分、運搬・荷下ろし時の残材、形状の不整、現場でのばらつきなどを見込むための入力です。損耗率は締固めによる体積変化を機械的に正確に再現する係数ではありません。試験施工、実測密度、施工面積、層構成、施工機械、気温、合材の搬入温度などの現場条件によって、必要量や品質管理の結果は変わります。
アスファルト計算機の活用例
アスファルト計算機は、次のような初期検討や数量の照合に役立ちます。
- アスファルト舗装の必要量計算:施工面積と仕上がり厚さから、合材の体積・重量・トン数を確認する。
- 駐車場・車庫前の舗装計画:密度や損耗率を変えて、必要量の前提を比較する。
- 道路補修・舗装補修の数量確認:現場測量値や供給者の提示量と、簡易計算を照合する。
- アスファルト合材の発注前確認:メートルトン、ショートトン、立方ヤードに換算し、購入量の目安を整理する。
- 材料費の概算:トン当たり価格を入力して、合材そのものの概算金額を確認する。
価格欄は実装上「$/t(メートルトン当たり)」で、円換算には対応していません。表示される金額は入力した単価と計算上の合材量から求める材料費の目安であり、舗装工事全体の見積もりではありません。運搬費、プラントからの距離、敷き均し、転圧、路盤・下地処理、切削・撤去、重機、人件費、諸経費、税、最低出荷量などは含まれないため、正式な見積もりや施工設計の代わりにしないでください。
最終的な発注量は、表層・基層・中間層などの各層を分け、設計図書と供給者の仕様書にある混合物の種類・締固め後密度・仕上がり厚さを使って確認してください。現場条件が変わった場合は、古い結果を流用せず、測定値と前提を更新して再計算します。