COD計算ツール(化学的酸素要求量)

滴定データから水試料の化学的酸素要求量(COD)を簡単に算出できるオンライン計算ツール。排水処理施設、水質分析、環境化学の分析業務や学習に最適です。

987.1K 利用回数 更新日 · 2026-05-06 ブラウザ内で処理 · アップロードなし
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COD計算ツールの使い方

COD計算ツールは、標準的な逆滴定法で得られた実験データから水試料の化学的酸素要求量(COD)を瞬時に算出するオンラインツールです。以下の4つの項目を入力するだけで、計算結果と詳細な手順を表示します。

  1. ブランク滴定量 (V_blank) – 空試験(水試料の代わりに蒸留水等を用いた比較試薬)で消費した滴定液(硫酸第一鉄アンモニウムなど)の量(mL)。
  2. 試料滴定量 (V_sample) – 実際の水試料で消費した滴定液の量(mL)。通常、V_blank 以下の値になります。
  3. 滴定液の濃度・規定度 (N) – 滴定液の規定度(mol/L または eq/L)。
  4. 水試料採取量 (V) – 消化・加熱反応に使用した水試料の採取量(mL)。
  5. 計算結果の確認COD計算ツールが代入式と計算プロセス、そして最終的なCOD値(mg/L O₂)を算出します。

COD(化学的酸素要求量)の計算式と理論

COD計算ツールでは、重クロム酸塩等による逆滴定法(ISO 6060 / APHA 5220など)で広く採用されている以下の基本計算式を使用しています。

COD = [(V_blank − V_sample) × N × 8000] / V
記号意味単位
V_blankブランク(空試験)の滴定量mL
V_sample試料(本試験)の滴定量mL
N滴定液の規定度(濃度)mol/L (eq/L)
V検水(水試料)の採取量mL
8000酸素のミリ当量量 × 1000mg·mL/mol
COD化学的酸素要求量mg/L O₂

※ 係数「8000」は、酸素の当量(8 g/eq)にグラムからミリグラム(×1000)、リットルからミリリットルへの単位換算を掛け合わせた定数です。

前提条件と注意事項

  • 本計算式は、酸化剤(二クロム酸塩等)で有機物を分解した後に余剰の酸化剤を逆滴定する方法を前提としています。
  • 物理的な条件として、ブランク滴定量(V_blank)は常に試料滴定量(V_sample)以上である必要があります(V_sample > V_blank の場合は測定誤差または入力間違いです)。
  • 塩化物イオン(Cl⁻)等の干渉物質や揮発性有機物が多い試料では、標準法によるマスカント添加(硫酸水銀の添加等)を行わない場合、理論値と解離することがあります。

COD計算ツールの活用事例

COD計算ツールは、水質モニタリングや環境分析、排水処理の現場で幅広く活用されています。

  • 排水処理施設・浄化槽の管理 – 流入水・放流水のCOD値を計算し、有機物除去率や処理効率を評価。
  • 環境規制・排水基準の遵守チェック – 工場排水や事業場排水が法令や自治体の水質汚濁防止基準を満たしているか確認。
  • 産業プロセス水のモニタリング – 冷却水や製造工程水、浸出液中の有機物濃度の推移を管理。
  • 環境化学・水質分析の実験・学習 – 学生や研究者が滴定実験データから迅速にCODを計算・検証。

手計算による代入ミスを防ぎ、日常の水質管理業務やレポーティング作業を大幅に効率化できます。

COD計算ツール(化学的酸素要求量)についてのよくある質問

このCOD計算ツールの計算精度はどのくらいですか?

本ツールは重クロム酸カリウム等を用いる標準的な逆滴定計算式(ISO 6060 / APHA 5220等に準拠)に基づいています。精度は入力する滴定量や試薬の規定度の精度に依存します。

COD(化学的酸素要求量)が高い値を示すとどういう意味ですか?

COD値が高いほど、水中に酸化されやすい有機物や還元性物質が多く存在していることを意味し、一般に水質汚濁(有機汚濁)の度合いが高いことを示します。

入力した測定データはサーバーに保存されますか?

いいえ。すべての計算処理はお使いのブラウザ上で行われるため、外部サーバーへデータが送信されることはありません。

水質に応じた一般的なCOD値の目安は?

きれいな飲み水や河川水は通常5 mg/L以下です。処理後の生活・産業排水は20〜150 mg/L程度、未処理の都市下水などでは300〜600 mg/L以上を示すことがあります。