圧縮比・圧縮圧力(PSI)計算ツール

エンジンの静的圧縮比から理論上のクランキング圧縮圧力(PSI・bar・kPa)を計算。理想気体モデルおよび断熱圧縮モデル(PV^γ = 定数)に対応した無料オンラインツールです。

842.9K 利用回数 更新日 · 2026-05-12 ブラウザ内で処理 · アップロードなし
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圧縮比・圧縮圧力(PSI)計算ツールの使い方

圧縮比・圧縮圧力(PSI)計算ツールは、エンジンの静的圧縮比から理論上のクランキング圧縮圧力(PSI)を計算し、コンプレッションテスターの測定結果の確認やヘッドガスケット交換・エンジンオーバーホール時の検証に活用できます。

  1. 圧縮比を入力 — 圧縮比 10:1 の場合は「10」と入力します。
  2. 大気圧を入力 — 標準(海抜0m)では 14.7 psi(約 1.013 bar)です。
  3. 計算モデルを選択 — 理想気体モデル(線形計算)または断熱変化モデル(PV^γ = 定数)。
  4. 断熱変化モデルの場合 — 比熱比 γ(混合気・空気の場合は通常 1.4)を設定します。
  5. 結果パネルを確認 — ゲージ圧力(PSI)、絶対圧力(PSI)、bar、kPaの各単位で表示されます。

圧縮圧力計算の原理と計算式

本計算ツールでは以下の数式を用いてシリンダー圧力を算出します。

理想気体モデル    : 絶対圧力 P_abs = CR × P_atm
断熱変化モデル    : 絶対圧力 P_abs = P_atm × CR^γ
ゲージ圧力        : P_gauge = P_abs − P_atm
記号意味・解説
CR静的圧縮比(例: 10:1 の場合は 10)
P_atm周囲の環境大気圧
γ比熱比(空気は 1.4、燃料混合気ではやや低下)
P_abs / P_gaugeシリンダー内の絶対圧力 / ゲージ圧力

前提条件と計算限界

本ツールで算出される数値は、密閉系における理論上の最高圧縮圧力です。実際のエンジンでは、カムオーバーラップ(インテークバルブの遅閉じ)、ピストンリングからのブローバイガス漏れ、低回転クランキング状態などの影響を受けるため、実測のクランキング圧縮圧力は断熱計算による理論値の 65〜80% 程度 となります。

圧縮比・圧縮圧力(PSI)計算ツールの主な用途

  • コンプレッションテスト前の目安確認 — エンジン組立て・オーバーホール後の標準的な圧縮力測定値の予測。
  • ヘッドガスケット・ピストン選定 — ガスケットの厚み変更やドーム形状の変更による圧縮圧力の変化をシミュレーション。
  • 過給機(ターボ・スーパーチャージャー)の設計 — 動的圧縮比や筒内圧力の安全領域の検証。
  • 自動車工学の学習・解説 — 理想気体と断熱圧縮における圧力上昇の違いの視覚的理解。
  • チューニング掲示板・ブログの技術データ — 車両製作記やDIYチューニングの根拠数値として利用。

エンジンを始動する前に、理論的な基準圧力を本ツールで簡単に把握しておきましょう。

圧縮比・圧縮圧力(PSI)計算ツールについてのよくある質問

圧縮比から圧縮圧力(PSI)計算ツールの仕組みは?

大気圧に圧縮比を直接掛ける理想気体モデル、または比熱比γを用いた断熱圧縮モデル(CR^γ)により、シリンダー内の理論的筒内圧力を算出します。

どちらの計算モデルを選べばよいですか?

より実用的な推定を行うには「断熱変化モデル(γ ≈ 1.4)」を選択してください。理想気体モデルは簡易的な一次チェック用です。

入力したデータは保存されますか?

いいえ。すべての計算処理はブラウザ上で完結するため、サーバーにデータが送信されることはありません。

実際のコンプレッションテスト値が計算値より低いのはなぜですか?

カムオーバーラップ(吸気バルブの遅閉じ)、ピストンリングからのブローバイ、低回転クランキング、エアクリーナーの抵抗などにより、実測値は理論値の65〜80%程度になるためです。