動水勾配計算ツール

上流・下流の水頭と流路長から動水勾配を計算し、地下水・浸透流・水理計算の基礎確認に使えるツールです。

943.3K 利用回数 更新日 · 2026-05-06 ブラウザ内で処理 · アップロードなし
AD

動水勾配計算ツールの使い方

この動水勾配計算ツールは、上流側と下流側の水頭、そして両点の流路長から、地下水や浸透流の駆動力を示す動水勾配を求めます。水頭は単なる水位だけでなく、位置水頭と圧力水頭を含む水理学上の量です。入力する水頭と流路長はmなど同じ長さの単位でそろえてください。

水頭差が大きいほど、同じ流路長では動水勾配は大きくなります。同じ水頭差でも、流路が長ければ勾配は小さくなります。地下水調査、土中の浸透、配管・水路の水頭損失を考えるときの基礎的な比較に使えます。

動水勾配の公式と浸透流

動水勾配 計算の基本式は次のとおりです。

i = Δh / L = (h1 - h2) / L

iは動水勾配、Δhは水頭差、Lは流路長、h1とh2は上流側・下流側の水頭です。動水勾配は無次元で、必要に応じて%や‰で表されます。地下水では、高い水頭側から低い水頭側へ流れようとする傾向を示します。

飽和した多孔質地盤の一次近似では、ダルシーの法則 q = K i がよく使われます。qは比流束、Kは透水係数です。ただし、これは実際の粒子間流速そのものではなく、断面積を基準にした見かけの流速です。地盤の層構成や不飽和状態、三次元的な流れを考える場合は、単純な一次元式だけでは評価できません。

活用時の注意

  • 地下水調査:複数地点の水位・水頭から地下水の流れの傾向を整理する
  • 浸透流の予備検討:水頭差と流路長が流れに与える影響を比較する
  • 水理学習:ダルシーの法則と動水勾配の関係を確認する
  • 設計の下準備:現地試験や数値解析へ進む前に前提条件を点検する

実務では、観測井の標高基準、測定時刻、地層の透水性、降雨・揚水、境界条件により結果が変化します。掘削や止水など安全性に関わる地下水 浸透流の判断には、この計算結果を単独で使わず、現地調査・基準・専門技術者による設計照査を併用してください。

動水勾配計算ツールについてのよくある質問

動水勾配計算ツールでは何を計算できますか?

上流側と下流側の水頭、水が流れる距離から動水勾配を計算します。地下水や多孔質地盤内の浸透流について、水頭差の大きさを比較する基本指標です。

動水勾配の公式は何ですか?

動水勾配 i は、水頭差 Δh を流路長 L で割って i = Δh / L = (h1 - h2) / L と求めます。水頭と距離を同じ長さの単位で入力すると無次元の値になります。

動水勾配と透水係数の関係は?

ダルシーの法則では、比流束(ダルシー流速)は透水係数と動水勾配の積で表されます。ただし実際の地下水流は地層の不均質性、境界条件、飽和状態などの影響を受けます。

この結果だけで工事や安全判断をできますか?

いいえ。これは教育・予備検討向けです。掘削、止水、斜面、地下水、土木構造物の設計では、現地調査、試験値、適用基準、資格を持つ技術者の検討を必ず行ってください。