この断熱計算機は、断熱材の厚さ、熱伝導率、施工面積、内外の温度差から、R値(熱抵抗)、U値(熱貫流率)、熱損失を計算します。断熱材の種類や厚さを比べ、外壁・屋根・床などの断熱性能を初期検討する際に役立ちます。
断熱計算機の使い方
- 断熱材を選ぶ — グラスウール、ミネラルウール、発泡ボード、吹付け発泡断熱材、セルロースファイバーなどを選ぶか、熱伝導率を直接入力します。
- 厚さ・面積・温度差を入力する — 断熱材の施工厚さ、対象面積、室内外の温度差を入力します。
- R値・U値・熱損失を確認する — R値が高いほど、U値が低いほど、断熱性能は高くなります。
- 材料や厚さを比較する — 厚さや材料を変え、熱損失がどの程度変わるか確認します。
断熱計算の式
R = 厚さ ÷ 熱伝導率 (m²・K/W)
U = 1 ÷ R (W/m²・K)
Q = U × 面積 × 温度差 (W)
R_IP = R_SI × 5.678
- R値:熱抵抗。大きいほど熱を通しにくい。
- k(熱伝導率):材料の熱の伝わりやすさ。小さいほど断熱性能が高い。
- U値:熱貫流率。小さいほど熱が通りにくい。
- Q:対象面積を通る熱損失の目安。
同じ材料であれば、厚さを2倍にするとR値は2倍になります。熱伝導率が低い材料ほど、同じ厚さでより大きなR値を得られます。
断熱材の比較
一般に、発泡断熱材は熱伝導率が低く、同じ厚さ当たりのR値を大きくしやすい材料です。グラスウールやセルロースファイバーは施工条件やコストを含めて選ばれます。材料の公称値だけでなく、施工厚さ、隙間、圧縮、熱橋、気密、湿気対策も実際の性能に影響します。
断熱計算が役立つ場面
- 新築・改修の初期検討:壁、屋根、床の断熱材と厚さを比較する。
- 省エネ改修:追加断熱により熱損失がどの程度減るかを概算する。
- 空調計画の補助:熱損失の規模を把握し、設備検討の前提にする。
- 製品比較:メーカーの熱伝導率からR値へ換算して比較する。
使用時の注意点
この計算機は単一の断熱層を対象にした定常状態の概算です。実際の建物では、表面熱抵抗、構造材による熱橋、窓・開口部、気密性、換気、湿気、施工精度、地域の気象条件が影響します。
建築基準への適合、結露対策、空調設備の決定には、この結果だけを使用しないでください。最新の地域基準、製品の性能証明、詳細な熱計算、建築士・施工業者などの専門的な確認を併用してください。