MLVSS 計算ツール

MLVSS(混合液揮発性浮遊物質)計算ツール。MLSS濃度とVSS/SS比からの推定、または乾燥・550℃強熱実験の重量データから活性汚泥中の有機物濃度(微生物量)を算出します。

800.9K 利用回数 更新日 · 2026-05-06 ブラウザ内で処理 · アップロードなし
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MLVSS 計算ツールの使い方

MLVSS 計算ツールは、活性汚泥法および生物学的排水処理システムにおけるMLVSS(混合液揮発性浮遊物質)濃度を算出するためのツールです。手元にあるデータに応じて2つの計算モードを選択できます。

モード1:MLSS × VSS/SS比

  1. MLSS濃度 – 曝気槽内の混合液浮遊物質(MLSS)濃度(mg/L)を入力します。
  2. VSS/SS比 – 有機物割合(下水処理では一般に0.70〜0.85程度)を入力します。
  3. 計算結果MLVSS 計算ツールMLVSS = MLSS × 比率 を計算し、mg/Lまたはg/L単位で表示します。

モード2:重量法(実験データ)

  1. 空のろ紙・ルツボ重量 – 秤量した空のろ紙やルツボの重量(g)を入力します。
  2. 105℃乾燥後の重量 – 試料ろ過・105℃乾燥後の総重量(g)を入力します(全浮遊物質MLSS量)。
  3. 550℃強熱後の重量 – マッフル炉で550℃強熱(強熱減量測定)した後の残渣重量(g)を入力します。
  4. 検水(サンプル)量 – ろ過に使用した試料の容量(mL)を入力します。
  5. 計算結果MLVSS 計算ツールが標準的な重量分析の計算式を適用してMLVSSを算出します。

必要に応じて、計算結果の表示単位を mg/L と g/L の間で切り替えることができます。

MLVSSの計算式と理論

MLVSS 計算ツールでは、活性汚泥の揮発性浮遊物質測定に関する標準試験法に基づいた計算を行っています。

計算方法1:VSS/SS比による推定

MLVSS (mg/L) = MLSS (mg/L) × VSS/SS比

計算方法2:重量分析法(強熱減量法:Standard Methods 2540 E)

MLSS (mg/L) = (W105 − W_empty) / V_sample × 1000
MLVSS (mg/L) = (W105 − W550) / V_sample × 1000
記号意味
W_empty空のろ紙・ルツボの風袋重量 (g)
W105105℃乾燥後の重量 (g) — 全浮遊物質 (MLSS)
W550550℃強熱後の重量 (g) — 強熱残留物 (無機成分 MLFSS)
V_sampleろ過した検水(サンプル)容量 (mL)

105℃の乾燥で水分を蒸発・除去し、550℃の強熱処理で微生物などの有機物成分(MLVSS)を燃焼・揮発させます。強熱後に残った部分が無機物残渣(強熱残留浮遊物質:MLFSS)であり、 MLVSS = MLSS − MLFSS の関係が成り立ちます。

前提条件および注意事項

重量法による分析では、精密天秤の正確な校正や乾燥機・電気炉の適切な温度管理が必要です。また、VSS/SS比を用いた推定計算は簡易的な目安であり、実際の排水性状の変化や汚泥の状況によって変動します。公的な水質報告や規制遵守の目的には、日本産業規格(JIS)や下水試験方法などの各種標準試験方法に従って検査を行ってください。

MLVSS 計算ツールの活用シーン

MLVSS 計算ツールは、排水処理施設の日常管理や環境エンジニアリングの現場で広く活用されています。

  • 活性汚泥の維持管理・F/M比計算 – MLVSSはF/M比(汚泥負荷)や汚泥滞留時間(SRT)の計算に使用され、生物処理の効率向上に不可欠です。
  • 曝気槽の生物活性モニタリング – 曝気槽内のMLVSS傾向を観察することで、汚泥膨化(バルキング)やキャリーオーバー、微生物の死滅などの異常兆候を早期に検知できます。
  • 水質検査・環境エンジニアリング – 実験室での汚泥性状分析やバイオマス濃度の評価に活用されます。
  • 処理施設・水処理プラントの設計計算 – 反応槽の容量計算や曝気装置の設計において、実際の微生物量(MLVSS)のデータが用いられます。

MLVSS 計算ツールについてのよくある質問

MLVSSとは何ですか?なぜ重要なのですか?

MLVSS(Mixed Liquor Volatile Suspended Solids:混合液揮発性浮遊物質)は、活性汚泥処理プロセスにおける浮遊物質(MLSS)のうち、微生物などの有機物成分を示す指標です。無機物を除いた実質的な微生物量(バイオマス濃度)を表すため、F/M比(汚泥負荷)の正確な算定や水処理管理において重要です。

重量法(実験データ)ではどのようにMLVSSを計算しますか?

ろ過後の試料を105℃で乾燥させた重量(MLSS算出)と、550℃の電気炉で強熱(焼却)した後の重量(強熱残留物)の差から強熱減量(有機物量)を求めます。計算式は (105℃乾燥後重量 − 550℃強熱後重量) / サンプル量(mL) × 1000 となります。

入力したデータは保存・送信されますか?

いいえ。すべての計算処理はお使いのブラウザ内で行われ、サーバーへデータが送信・保存されることはありません。

活性汚泥における一般的なVSS/SS比の目安は?

一般的な下水処理の活性汚泥におけるVSS/SS比は、約0.70〜0.85(70〜85%)の範囲が標準的とされています。産業排水処理施設では排水の性質により大きく異なる場合があります。