並列インダクタンス計算機の使い方
並列インダクタンス計算機は、2個以上のインダクタ(コイル)を並列接続したときの合成インダクタンスを求めるツールです。入力値と単位を選ぶと、内部で単位をそろえて計算し、結果と計算手順を表示します。
- 並列に接続する各インダクタンス値を入力します。
- 値の単位(H、mH、µHなど)を、データシートや測定値に合わせて選びます。
- 合成インダクタンスと、各入力の逆数を加算する手順を確認します。
- 必要に応じて値を変更し、低・標準・高の条件を比較します。
フィルタ回路、電源回路、電子回路の学習で、手計算やスプレッドシートの結果を確認する用途に役立ちます。
並列インダクタンスの計算式
結合のない理想インダクタを並列接続する場合、合成インダクタンス $L_{eq}$ は各インダクタンスの逆数和で求めます。
1 / Leq = 1 / L1 + 1 / L2 + … + 1 / Ln
2個の場合は、次の形にもできます。
Leq = (L1 × L2) / (L1 + L2)
並列接続では、合成インダクタンスは最小の枝インダクタンスより小さくなります。計算前に、すべての値を同じ単位へ換算してください。
前提と限界
この計算は、相互結合がなく損失もない理想インダクタの簡略モデルです。実際のコイルでは、相互インダクタンス、結合係数、直流抵抗、コアの飽和、許容電流、周波数特性、寄生容量、温度、部品公差、配置や配線が結果に影響します。磁気的に結合したコイルには、この単純式をそのまま適用できない場合があります。
重要な設計、試作、認証、安全、購買判断では、メーカーのデータシート、実測、回路シミュレーション、適用規格、必要に応じて専門家のレビューを使用してください。
活用例
- 回路学習 — 並列接続の合成インダクタンスと逆数和の関係を確認する。
- フィルタ設計の初期検討 — LCフィルタなどのインダクタ値を比較する。
- 手計算の検算 — 教材や回路図の数値を使い、計算式と結果を照合する。
- 条件比較 — 部品候補や公差による合成値の変化を見積もる。
結果は初期検討の基準として使い、実回路の動作は測定・シミュレーションで確認してください。