空気圧シリンダ推力計算ツール

無料の空気圧シリンダ推力計算ツール。シリンダ内径、ロッド径、供給圧力から、空気圧アクチュエータの押出し・引込み推力を計算します。

915.8K 利用回数 更新日 · 2026-05-11 ブラウザ内で処理 · アップロードなし
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空気圧シリンダ推力計算ツールの使い方

空気圧シリンダ推力計算ツールは、シリンダ内径、ロッド径、供給圧力から、標準的な複動空気圧アクチュエータの理論上の押出し推力と引込み推力を計算します。

  1. シリンダ内径 D を入力する — シリンダーチューブの内径です。一般的な産業用シリンダーは10 mmから320 mm程度です。
  2. ロッド径 d を入力する — ピストンロッドの直径です。d/D 比は、おおむね0.2(細いロッド)から0.7(大きな荷重用の太いロッド)の範囲です。
  3. 供給圧力 p を入力する — シリンダーポートでのゲージ圧です。一般的な工業用圧縮空気設備は5〜8 bar(500〜800 kPa)程度で運転されます。
  4. 押出し推力 F_push を確認する — 伸長ストローク中にピストン全面で発生する推力です。
  5. 引込み推力 F_pull を確認する — 引込みストローク中にロッド側の環状面積で発生する推力で、常に押出し推力より小さくなります。
  6. N、kgf、lbfで結果を確認する — 部品データシートの推力仕様と直接比較できます。

空気圧シリンダ推力計算ツールの式と考え方

空気圧シリンダ推力計算ツールは、シール摩擦と排気側の背圧を無視し、ゲージ圧が有効ピストン面積に作用するものとして推力を求めます。

A_push = π · D² / 4
A_pull = π · (D² − d²) / 4
F_push = p · A_push
F_pull = p · A_pull
η      = F_pull / F_push = 1 − (d/D)²
記号意味SI単位
Dシリンダ内径m
dピストンロッド径m
pゲージ供給圧力Pa
A_pushピストン全面の受圧面積
A_pull環状(ロッド側)の受圧面積
F出力推力N
η引込み/押出し推力比

実際のシリンダーは、シール摩擦、内部漏れ、配管や排気ポートの背圧、圧力降下、速度、温度、横荷重などのため、理論値より10〜25%以上低い推力になることがあります。供給圧力だけで判断せず、ロッド側を差し引いた有効面積と実際のポート圧力を確認してください。信頼性と耐久性を確保するには、理論上の推力と実負荷の間に少なくとも1.5程度の安全係数を設けることを目安とし、用途に応じてさらに余裕を検討してください。

このツールは初期計算・教育用途です。安全に関わる機構、プレス、吊り上げ、人体に接触する装置、量産設備の選定では、メーカー仕様、実測値、適用規格、専門の設計校核に基づいて、全ストローク・全負荷条件を確認してください。

空気圧シリンダ推力計算ツールの活用例

  • 自動化治具のクランプ — 加工力に対してワークを保持するシリンダーを選び、サイクルタイムも考慮する。
  • 空気圧プレス・打ち抜き — 打ち抜き、成形、リベット作業に必要な最大推力を内径と供給圧力で確認する。
  • ロボットグリッパーの設計 — 繊細または不規則なワークを扱うピックアンドプレース作業で、把持力と爪速度のバランスを取る。
  • 搬送設備 — コンベヤの振り分け、パレタイザー、自動選別用の傾斜・押出し・昇降アクチュエータを選ぶ。
  • 工場エア供給の確認 — 同時運転時にも生産セル内の各アクチュエータのポート圧力が十分か確認する。
  • 保全時の不具合調査 — 期待推力を逆算し、実測したインライン圧力計の値と比べて推力不足を調べる。

空気圧シリンダ推力計算ツールについてのよくある質問

なぜ押出し推力と引込み推力は異なるのですか?

押出し時はピストン全面に圧力がかかります。引込み時はロッドが面積の一部を占めるため、有効面積と推力が小さくなります。

結果の精度はどの程度ですか?

摩擦を考慮しない理論値です。実際のシリンダーではシール摩擦、背圧、動的な影響があるため、設計余裕として10〜20%程度の低減を考慮してください。

負荷からシリンダーを選定できますか?

はい。目標とする安全係数を設定し、必要な負荷に対して余裕を見込んだうえで、押出し・引込み推力が要件を上回る内径を検討してください。

対応する圧力単位は何ですか?

bar、psi、kPa、MPaに対応し、すべて内部でPaへ換算されます。

入力したデータは保存されますか?

いいえ。すべての計算はブラウザ内で行われ、サーバーには送信されません。