コンクリート圧送計算機の使い方
コンクリート圧送計算機は、コンクリートの打設量、配管ルートの長さ(圧送距離)、配管口径、曲がり箇所数、ポンプ効率から、圧送時間、実効流量、必要圧力、配管相当長を迅速にシミュレーションするためのツールです。
- 基本数値(打設量)の入力 — 打設予定のコンクリート総量を立方メートル(m³)単位で入力します。
- 配管ルートの設定 — 直線距離ではなく、ホースや配管の実延長(圧送距離)をメートル単位で入力します。
- ポンプ・配管条件の調整 — 配管口径(mm)、規定吐出量(m³/h)、ポンプ効率(%)、曲がり(ベント)の箇所数を実際の現場レイアウトに合わせて設定します。
- 計算結果の確認 — 推定圧送時間とともに、実効流量、必要圧力(MPa)、配管相当長を確認し、ポンプ能力や施工スケジュールの検討に活用します。
計算式と仕組み - コンクリート圧送計算
コンクリート圧送計算機では、以下の基本計算式および圧力予測モデルを使用しています。
実効流量 (m³/h) = 規定吐出量 (m³/h) × ポンプ効率 (%) ÷ 100
圧送時間 (時間) = 打設量 (m³) ÷ 実効流量 (m³/h)
必要圧力 (MPa) ≈ 圧送距離 (m) × 0.006 × (125 ÷ 配管口径 (mm))^2 + 曲がり箇所数 × 0.035 + 規定流量 (m³/h) × 0.006
本計算機は、打設時間計算に簡略化した圧送圧力モデルを組み合わせています。配管口径が細い場合、圧送距離が長い場合、曲がり(ベント)が多い場合、また吐出量が大きいほど配管内の摩擦抵抗が増加し、高圧力を必要とします。
※実際のコンクリート圧送圧力は、スランプ値、粗骨材の最大寸法、混和剤の種類、高低差(垂直揚程)、ホースの状態、先行剤の塗布状況、ポンプ車の性能曲線など多くの要素に影響を受けます。
計算結果を解釈する前に、圧送距離が実際の配管経路に沿った長さであるか、口径や曲がり箇所数が正確に入力されているかをご確認ください。
コンクリート圧送計算機の活用シーン
コンクリート圧送計算機は、主に以下のような現場や計画段階で役立ちます。
- 打設前の現場打ち合わせで、複数の配管ルート案(距離・曲がり数)を比較・検証するとき。
- 計画している吐出量や作業ペースが現実的かどうかを事前チェックするとき。
- ミキサー車の運行調整や打設完了時間の目安を把握し、現場施工計画を立てるとき。
- 配管口径を細くした場合や曲がりを増やした場合の圧力上昇リスクを作業員や顧客に説明するとき。