抵抗熱雑音計算ツール

抵抗値、温度、帯域幅からジョンソン・ナイキスト熱雑音(実効雑音電圧 Vrms 及び雑音電圧密度 nV/√Hz)を簡単に計算できるオンラインツールです。

850.1K 利用回数 更新日 · 2026-05-11 ブラウザ内で処理 · アップロードなし
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抵抗熱雑音計算ツールは、抵抗器から発生するジョンソン・ナイキスト熱雑音(Johnson–Nyquist noise)の実効雑音電圧($V_{\text{rms}}$)および雑音電圧密度を、抵抗値・温度・帯域幅から正確に計算できるオンラインシミュレータです。

抵抗熱雑音計算ツールの使い方

  1. 抵抗値 R を入力 — オーム(Ω)やキロオーム(kΩ)などの単位を指定して入力します。
  2. 絶対温度 T を入力 — ケルビン(K)単位で指定します(標準的な室温は約 290 K ~ 300 K、液体窒素温度は約 77 K です)。
  3. 帯域幅 B を入力 — 評価対象のシステム帯域幅を Hz、kHz、MHz などの単位で選択して入力します。
  4. 計算結果の確認 — 指定帯域幅における実効雑音電圧($V_{\text{rms}}$)と、1 Hz あたりの雑音電圧密度($\text{nV}/\sqrt{\text{Hz}}$)が自動算出されます。

抵抗熱雑音の計算式と理論

抵抗体に発生する熱雑音電圧(ジョンソン・ナイキスト雑音)は、以下の公式で求められます。

Vrms = sqrt(4 · k · T · R · B)
Vn / sqrt(Hz) = sqrt(4 · k · T · R)
k = 1.380649e-23 J/K (ボルツマン定数)
  • $V_{\text{rms}}$: 指定帯域幅における実効雑音電圧 [V]
  • $k$: ボルツマン定数 ($1.380649 \times 10^{-23} , \text{J/K}$)
  • $T$: 絶対温度 [K]
  • $R$: 抵抗値 [Ω]
  • $B$: 帯域幅 [Hz]

熱雑音はすべての周波数で均一な電力分布を持つホワイトノイズ(白色雑音)であり、帯域幅の平方根($\sqrt{B}$)および抵抗値の平方根($\sqrt{R}$)に比例して増加します。目安として、室温(約300 K)における 1 kΩ の抵抗の雑音電圧密度は約 $4 , \text{nV}/\sqrt{\text{Hz}}$ となります。

抵抗熱雑音計算の主な活用シーン

  • ローノイズアンプ(LNA)設計 — 帰還抵抗や入力抵抗の熱雑音レベルを把握し、目標とするノイズフロア(S/N比)を達成。
  • センサーフロントエンド回路 — 圧電素子やブリッジ回路等のセンサー抵抗から発生する熱雑音バジェットを見積もり。
  • 高周波(RF)・アナログ回路 — 整合回路やアッテネータにおける熱雑音電力・雑音電圧密度の評価。
  • 電子回路の教育・実験 — 抵抗値・温度・帯域幅がジョンソン雑音に与える影響を定量的・直感的に把握。

抵抗熱雑音計算ツールについてのよくある質問

ジョンソン・ナイキスト雑音(熱雑音)とは何ですか?

抵抗体内部の電荷キャリア(電子)の熱運動によって発生する電子ノイズ(ホワイトノイズ)です。外部からの信号入力がなくても抵抗器自体から常に発生します。

抵抗を冷却すると熱雑音は減りますか?

はい。熱雑音電圧は絶対温度の平方根(√T)に比例するため、例えば290K(室温)から77K(液体窒素温度)まで冷却すると、実効雑音電圧は約半分(約1/1.9)に低減します。

回路全体のノイズは熱雑音だけで決まりますか?

中程度のインピーダンスと帯域幅では熱雑音が支配的になることが多いですが、実際の回路では低周波の1/f雑音や半導体素子のショット雑音、外部電磁ノイズなども影響します。

入力したデータは保存されますか?

いいえ。すべての計算処理はお使いのブラウザ上(JavaScript)でローカルに実行されるため、入力データがサーバーに送信されることはありません。