ねじピッチ計算ツールの使い方
ねじピッチ計算ツールを使えば、メートルねじとインチねじの複雑なピッチ換算やリード計算を簡単に行えます。
- 入力モードを選択 — メートルねじピッチ(mm)またはインチねじ(TPI)を選択します。
- ピッチ・山数の値を入力 — 図面指示値やねじ山ゲージ(ピッチゲージ)で測定した値を入力します。
- 条数を入力 — 通常のねじ(単条ねじ)は「1」、2条ねじや3条ねじなどの多条ねじは「2」や「3」を入力します。
- 計算結果を確認 — mmピッチ、TPI(1インチあたりの山数)、リード(mm・インチ)の計算結果が即座に表示されます。
ねじピッチの計算式と基礎知識
ねじピッチ計算ツールは、以下の基本的なねじジオメトリ計算式に基づいています。
TPI(山数) = 25.4 / メートルピッチ(mm)
ピッチ(mm) = 25.4 / TPI
ピッチ(inch) = ピッチ(mm) / 25.4
リード(Lead) = ピッチ × 条数(Starts)
| 項目・記号 | 意味・説明 |
|---|---|
| ピッチ(mm) | 隣り合うねじ山とねじ山の間の距離(ミリメートル) |
| TPI | 1インチ(25.4mm)あたりのねじ山数(Threads Per Inch) |
| 条数(Starts) | らせん状のねじ山の条数(単条=1、2条=2など) |
| リード(Lead) | ねじを1回転させたときに軸方向に進む移動量 |
多条ねじ(マルチスタートねじ)の重要性
多条ねじは、浅く細いねじ山ピッチを保ちながら大きなリード(進み量)を得ることができます。迅速な開閉が必要なボトルキャップや各種送りねじ、高精度なボールねじなどに幅広く採用されています。
ねじピッチ計算ツールの活用事例
- メートルねじ・インチねじの相互換算 — ISOメートルねじ規格のピッチ(mm)から、ユニファイねじ(UNC/UNF)やウィットねじのTPI(山数)へ正確に変換します。
- CNC加工・タッピング設定 — ねじ切り旋盤加工やタップ加工のプログラムで必要となる正しいリードとピッチを確認できます。
- ねじ規格の特定・測定 — 未知のボルトやナットのピッチを測定し、標準ねじ規格との照合を行います。
- 3Dプリンター設計 — 3DCADでねじ構造を設計する際、勘合するおねじ・めねじのピッチとリードを正しく設定できます。
- 図面・設計値の検証 — 設計図面のメートル/インチ呼び径表記とピッチの関係が整合しているかをチェックできます。
- 機械工学・工学教育 — ねじのピッチ、山数(TPI)、リード、条数の相互関係を直感的に学習できます。
ピッチの選択ミスはタップやダイス、加工部品の破損につながります。このねじピッチ計算ツールで正確な計算・換算を行い、設計や加工のトラブルを防止しましょう。