仮温度計算機の使い方
仮温度計算機は、気象学でよく使われる次の問いに答えます。ある湿潤空気と同じ密度を持つ乾燥空気は、何度の乾球温度でしょうか。その答えが仮温度 Tv です。
- 乾球温度 T を入力 — K または °C で指定します。
- 混合比 w を入力 — kg/kg または g/kg で指定します。
- Tv を確認 — 仮温度 Tv と、実際の気温との差(Tv − T)が表示されます。
計算式と理論 — 仮温度計算機
Tv = T · (1 + 0.61 · w)
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| Tv | 仮温度(K) |
| T | 乾球温度(K) |
| w | 水蒸気混合比(kg/kg) |
係数 0.61 ≈ (Mdry/Mvapor − 1) で、Mdry = 28.97 g/mol、Mvapor = 18.02 g/mol です。
前提条件と限界
仮温度計算機は、乾燥空気と水蒸気が理想気体として振る舞うことを前提としています。この簡易式は液体水の含有量を無視します。凝結した水分が存在する場合は、密度温度を使用してください。
仮温度計算機の活用場面
- CAPE と CIN — スキューT図で気塊の浮力を正しく評価します。
- 航空気象 — 湿度の高い日の性能計算を補正します。
- 境界層の研究 — 浮力的に不安定な層を特定します。
- 学習・教育 — 湿度と空気密度の関係を理解するのに役立ちます。
湿潤空気の浮力を乾燥空気の性質と比較する必要がある場面では、仮温度計算機が欠かせないツールです。