3Dプリンター内製・外注比較計算機の使い方
3Dプリンター内製・外注比較計算機は、3Dプリンターを購入して自分で造形するか、3Dプリントサービスへ外注するかを、費用面から比較するためのツールです。個人のものづくり、エンジニアの試作、小規模事業の部品製作などに利用できます。
- 購入・内製コストを入力する — プリンターの価格、想定使用年数、月間造形数を入力します。これらの値から期間中の総造形数を算出します。
- 変動費を入力する — 1回あたりの材料使用量(g)、フィラメント価格(kgあたり)、月額の電気代、年額のメンテナンス費用、造形失敗率を入力します。必要に応じて、人件費の時給と1件あたりの作業時間も入力してください。
- 外注費用を入力する — 3Dプリント外注の1件あたりの価格と、1件あたりの送料またはサービス料を入力します。
- 結果を確認する — 内製の総コスト、外注の総コスト、節約額、損益分岐点となる造形数、投資回収期間をすぐに確認できます。
新しい外注見積もりを受け取ったときや、3Dプリンターの導入を検討するときに、この計算機で条件を更新して比較してください。
3Dプリンター内製・外注比較の計算式と考え方
3Dプリンター内製・外注比較計算機では、導入費用などの固定費と、造形ごとに発生する変動費を分けて計算します。
内製の総コスト = プリンター価格
+(1回あたりの材料使用量 × 失敗係数 × フィラメント価格/kg / 1000)× 総造形数
+ 月額電気代 × 月数
+ 年額メンテナンス費用 × 年数
+ 人件費(時給)× 1件あたりの作業時間 × 総造形数
外注の総コスト =(外注費用(1件あたり)+ 送料/サービス料)× 総造形数
損益分岐点となる造形数 = 固定費 ÷(外注費用/件 − 内製の変動費/件)
投資回収期間(月)= 固定費 ÷(1件あたりの節約額 × 月間造形数)
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| 失敗係数 | 1 +(失敗率 / 100)。造形失敗による材料の無駄を考慮します |
| 固定費 | プリンター価格 + 期間中のメンテナンス費用の合計 |
| 内製の変動費 | 1件あたりの材料費 + 電気代 + 人件費 |
前提条件
この計算機は、計算期間中の造形数とフィラメント価格が一定であると仮定します。価格や需要が大きく変動する場合は、楽観的な条件と厳しい条件の両方で再計算し、3Dプリンターのランニングコストと外注費用の差を確認してください。
3Dプリンター内製・外注比較計算機の活用場面
3Dプリンター内製・外注比較計算機は、次のような場面で役立ちます。
- 趣味・個人のものづくり — 入門向けFDMプリンターを購入する場合と、必要なときだけオンラインの3Dプリントサービスを利用する場合を比較できます。
- 小規模事業者 — カスタム部品、治具、梱包用インサートなどを自社で製作する方が、外注より経済的かを検討できます。
- エンジニア・プロダクトデザイナー — 試作を繰り返すときに、外注見積もりと内製の変動費、1件あたりの造形単価をすばやく比較できます。
- 学校・メイカースペース — 損益分岐点や投資回収期間を示して、設備導入費用の妥当性を説明できます。
- EC事業者 — カスタムアクセサリーを自社で造形する場合と、ドロップシッピングや製造外注を利用する場合の収益性を確認できます。
フィラメント価格、電気代、外注サービスの料金は変わるため、条件が変わるたびに計算機を再実行し、購入して内製するか外注するかの判断材料を更新してください。