外部調達必要額(AFN)計算ツールの使い方
外部調達必要額(AFN)計算ツールは、予測した売上高の増加を支えるために、企業に必要な外部資金調達額を財務担当者や経営者が把握できるようにします。
- 現在の売上高を入力 — 現在の期間における基準となる売上高を入力します。
- 予測売上高を入力 — 次の期間の売上高予測を入力します。
- 売上高に連動する資産を入力 — 売上高に比例して増える資産の合計(売掛金、棚卸資産など)を入力します。
- 自発的負債を入力 — 売上高に応じて自動的に増える負債の合計(買掛金、未払費用など)を入力します。
- 純利益率を入力 — 売上高に対する純利益の割合を入力します。
- 配当性向を入力 — 純利益のうち配当として支払う割合を入力します。
- 結果を確認 — 外部調達必要額(AFN)計算ツールが、AFN、売上高の増加額、必要資産の増加額、自発的負債の増加額、予測留保利益の内訳を表示します。
外部調達必要額(AFN)計算ツールの計算式と理論
外部調達必要額(AFN)計算ツールは、コーポレートファイナンスで使われる標準的なAFNモデルの次の基本式または考え方に基づいています。
AFN = (A*/S₀) × ΔS − (L*/S₀) × ΔS − (M × S₁ × RR)
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| A* | 売上高に連動する資産 |
| L* | 自発的負債 |
| S₀ | 現在の売上高 |
| S₁ | 予測売上高 |
| ΔS | 売上高の変化(S₁ − S₀) |
| M | 純利益率 |
| RR | 留保率(1 − 配当性向) |
AFNがプラスの場合は、外部資金調達で埋めるべき資金ギャップを示します。AFNがマイナスの場合は、内部資金に余剰があることを示します。なお、AFNは売上高の変化と財務比率から追加の外部資金需要を推計する指標であり、個別の運転資金(売上債権+棚卸資産−仕入債務)や資金繰りをそのまま表すものではありません。
外部調達必要額(AFN)計算ツールの活用例
- 財務予測 — 外部調達必要額(AFN)計算ツールで売上予測をもとに、目標売上の達成に必要な追加資金をモデル化します。
- 銀行融資の申請 — 増加運転資金や成長投資の融資申請を、明確な公式に基づく資金需要分析で裏付けます。
- 戦略計画 — 複数の成長シナリオでAFNを比較し、外部資金調達と内部資金のバランスを踏まえて、資本効率の高い成長経路を検討します。
- 企業財務の学習 — 財務諸表分析の学習や授業の一環として、AFNモデルを実践します。
- 投資分析 — 予測した成長を内部資金で賄えるか、株式発行による希薄化を伴う外部資金調達が必要かを評価します。