水槽水量計算機(アクアリウム)の使い方
水槽の外寸ではなく、実際に水が入る内側の長さ・幅・水位までの高さをセンチメートル(cm)で測定してください。飼育予定の魚について、成魚になったときの体長の合計を入力します(匹数ではなく、魚体長の合計です)。水槽水量計算機は、水量、魚の飼育密度、経験則による魚体長の収容目安、フィルターの推奨流量を表示します。
計算式と理論 — 水槽水量計算機
水量は、入力した内寸と水位から、立方センチメートルをリットルに換算して求めます。
水量(L) = 長さ × 幅 × 水位の高さ / 1000
魚の飼育密度(cm/L) = 魚の合計体長 / 水量
フィルターの推奨流量(L/h) ≈ 水量 × 5
「魚体長1cmあたり水1L」は、魚の収容量を考えるときに使われる簡易的な経験則です。このツールでは、水量(L)を魚体長(cm)の目安として表示し、魚の合計体長を水量で割って密度(cm/L)を計算します。表示上は、密度が1.00cm/L以下なら「比較的余裕」、1.00cm/L超〜1.40cm/L以下なら「やや過密」、1.40cm/L超なら「過密の可能性」と判定しますが、いずれも安全基準や飼育許可数ではありません。
この水量は、入力した水面までの内寸から計算した幾何学的な水容量です。水槽の外寸や「60cm水槽」の規格名をそのまま使うのではなく、水面までの内寸を入力してください。ただし、底砂・ソイル、石、流木、機材、空けている水面上部などの体積は自動では差し引きません。そのため、計算結果は実際に入っている水量(実水量)の近似であり、水換え量や投薬量に使う場合は、レイアウト後の実水量を別途見積もる必要があります。
フィルターの推奨流量は、水槽の水量を1時間に約5回循環させるという出発点です。メーカー表示流量、揚程、ホース、ろ材の汚れによる低下や、魚種ごとに適した水流は考慮していません。海水・サンゴ水槽、強い水流を好む魚、反対に流れに弱い魚、生体負荷の高い水槽では条件が変わります。実際の生物ろ過能力、酸素量、水質、ろ材量、換水頻度、フィルター清掃時期をこの計算だけで決めることはできません。
水槽水量計算機の利用シーン
- 水槽選び — 設置予定の水槽にどの程度の水量があるかを比較する。
- 魚の飼育数チェック — 魚体長1cmあたり水1Lという目安を、過密飼育を早期に見つけるための参考値として使う。
- フィルター選び — 実際の製品を比較する前に、必要になりそうなポンプ流量を概算する。
魚を購入する前に水量の結果を確認し、各魚種の成魚サイズ、体型、性格、遊泳域、必要な水質を別途調べてください。生物ろ過の成熟度、給餌量、植物やレイアウト、魚の状態と水質検査の結果を見ながら、飼育密度とメンテナンス計画を調整しましょう。