方位角計算機の使い方
方位角計算機は、地球上の出発点から目的地へ向かう初期方位角(方位・ベアリング)を、2地点の緯度・経度から求めます。このページは方位角を計算するツールであり、方位角と距離を同時に求めるものではありません。
- 出発点の座標を入力 — 出発地点の緯度と経度を、十進度で入力します。
- 目的地の座標を入力 — 向かいたい地点の緯度と経度を入力します。
- 結果を確認 — 標準方位角(0°~360°)、象限方位(例:N 45° E)、16方位のコンパス略号が表示されます。
緯度は -90~90、経度は -180~180 の範囲で入力してください。北緯と東経は正の値、南緯と西経は負の値を使います。度・分・秒(DMS)形式ではなく、十進度形式で入力してください。
方位角・ベアリングの計算式と考え方
方位角計算機は、地球を球面として扱う近似に基づき、出発点から目的地への初期方位角を計算します。
y = sin(Δλ)・cos(φ2)
x = cos(φ1)・sin(φ2) − sin(φ1)・cos(φ2)・cos(Δλ)
θ = atan2(y, x)
方位角 = (θを度に変換 + 360) mod 360
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| φ1、φ2 | 出発点と目的地の緯度(ラジアン) |
| λ1、λ2 | 出発点と目的地の経度(ラジアン) |
| Δλ | λ2 − λ1(経度差) |
| θ | atan2が返す計算前の方位角(ラジアン) |
| 方位角 | [0°、360°) に正規化した最終結果 |
atan2の出力を0°~360°未満に正規化するため、コンパス方位は北=0°、東=90°、南=180°、西=270°となります。これは磁北ではなく真北を基準にした値です。長い大圏航路では進行中に方向が変わることがあるため、ここで表示される値は出発点での初期方位角です。
象限方位の表記
十進度の方位角は、象限方位にも変換されます。たとえば45°は N 45° E と表示され、北から東へ45°の方向を意味します。東西南北の軸上では N、E、S、W、それ以外では N 45° E のような表記になります。
方位角計算機の利用例
方位角計算機は、次のような方向確認に利用できます。
- 地図・GPSナビゲーション — 既知の地点から目的地への初期方向を確認する。
- ハイキング・オリエンテーリング — 山頂やウェイポイントへ向かうコンパス方位を調べる。
- 航海・航空の計画 — 出発地点から見た初期方位を確認する。
- 測量 — 境界や基準線の参考方位を求める。
- 指向性アンテナの設置 — 塔や衛星の方向を座標から確認する。
2地点の座標が分かっていて、距離ではなく「どちらの方向へ進むか」を知りたい場合に、標準方位角・象限方位・16方位の3つの形式で結果を確認できます。