コンバインド・レシオ計算ツールの使い方
コンバインド・レシオ計算ツールは、損害保険会社や各種保険業務における引受パフォーマンス(アンダーライティング損益)を簡単に評価するためのシミュレーターです。発生損害額・事業費・既経過保険料の金額を入力するか、損害率と事業費率を直接入力することで、即座にコンバインド・レシオ(合算比率)を算出します。
- 入力モードを選択 — 金額入力または比率入力のいずれかを選択します。
- 数値を入力 — 発生損害額、事業費、既経過保険料(または損害率と事業費率)を入力します。
- 結果を確認 — コンバインド・レシオが100%を上回っているか下回っているかで、引受損益の成否を判断します。
計算公式と理論 - コンバインド・レシオ
当ツールでは以下の計算式を用いてコンバインド・レシオ(合算比率)を算出しています。
損害率(Loss Ratio) = 発生損害額 / 既経過保険料 × 100%
事業費率(Expense Ratio) = 事業費 / 既経過保険料 × 100%
コンバインド・レシオ = 損害率 + 事業費率
| 項目 | 概要・定義 |
|---|---|
| 発生損害額 | 対象期間中に発生した支払保険金および支払備金繰入額の合計 |
| 事業費 | 保険の引受・募集費用、代理店手数料、各種一般管理費など |
| 既経過保険料 | 当該会計期間に対応する純保険料・経過保険料 |
前提条件および注意点
コンバインド・レシオは純粋な保険引受損益を示す指標であり、資産運用益(運用損益)は含まれません。運用益が大きい損害保険会社などでは、コンバインド・レシオが100%を超えていても会社全体としては最終黒字となる場合があります。
コンバインド・レシオ計算の活用場面
コンバインド・レシオ計算ツールは、以下のような業務や分析で幅広く活用されています。
- 保険実務・管理会計 — 商品ライン別・地域別の引受収益性の評価・管理
- 財務分析・株式投資 — 損害保険会社や再保険会社の経営健全性・収益性比較
- 再保険価格設定 — リスク再保険手配時の損害率・事業費率のインパクト評価
- 事業戦略立案 — 事業費削減目標の策定や保険料率改定の検討
本ツールを保険備金分析や資産運用利回り分析と組み合わせることで、保険事業の包括的な財務パフォーマンスを把握できます。