Dukeトレッドミルスコア計算ツールの使い方
Dukeトレッドミルスコア(Duke Treadmill Score)計算ツールは、トレッドミル運動負荷試験(運動負荷心電図検査)終了後に、運動持続時間(分)、STセグメントの偏差・変化量(mm)、および運動誘発性胸痛症状の程度(狭心症指数)を入力して、心筋虚血リスク評価を行うためのシミュレーションツールです。
また、最高心拍数や負荷時の血圧変化を入力することで、臨床的なコンテキストを確認することができます。(ただし、Dukeスコア自体の算出には運動持続時間・ST変化量・狭心症指数が用いられます。)
Dukeトレッドミルスコアの計算式と仕組み
Dukeトレッドミルスコアの基本計算式は以下の通りです。
Dukeトレッドミルスコア = 運動持続時間(分) - 5 × ST変化量(mm) - 4 × 狭心症指数
【狭心症指数の設定】
0:胸痛・制限症状なし
1:運動制限を伴わない胸痛・症状
2:運動の中止を余儀なくされる胸痛
Dukeトレッドミルスコアは、運動持続時間が長いほど加点(低リスク化)され、心電図でのST変化(ST低下など)や運動制限を伴う狭心症症状が出現すると減点されます。スコアが高いほど予後良好(低リスク)と判定され、大きなマイナス値を示す場合は心筋虚血や多枝病変等の高リスクが示唆されます。
リスク分類の目安
- 低リスク (Low risk): スコア +5 以上
- 中等度リスク (Intermediate risk): スコア -10 ~ +4
- 高リスク (High risk): スコア -11 以下
※計算結果は、安静時心電図、服薬状況、臨床症状、画像診断(心筋シンチグラフィ等)、検査前の発症確率などと合わせて総合的に解釈されるべきであり、単独で診断を確定するものではありません。
主な活用シーン・適用例
- トレッドミル運動負荷試験結果の迅速なリスク評価
- スポーツ循環器学や心臓リハビリテーション導入時の評価
- 患者様や医療従事者間での負荷試験結果の理解・説明
- 運動耐能(運動時間)と心電図異常・症状とのバランス把握
長時間運動できた場合でもST低下や症状の重症度によってリスク評価が変化する仕組みを視覚的に把握するのに役立ちます。