高低点法計算機の使い方
高低点法計算機は、過去の操業度と総原価のデータから、変動費と固定費を簡易的に推定するツールです。
- データ点を入力する — 各期間について、生産量、機械稼働時間などの操業度と、そのときの総原価を入力します。
- データ点を追加する — 「データ点を追加」を使って実績値を増やします。操業度が異なるデータを2つ以上入力してください。
- 結果を確認する — 操業度の高点・低点、単位当たり変動費、固定費、原価関数を確認します。
高低点法では、原価が高い点ではなく、操業度が最も高い点と最も低い点を選ぶことが重要です。
高低点法による変動費・固定費の計算
単位当たり変動費
= (高点の総原価 − 低点の総原価)
÷(高点の操業度 − 低点の操業度)
固定費
= 高点の総原価 − (単位当たり変動費 × 高点の操業度)
原価関数
= 固定費 + (単位当たり変動費 × 操業度)
高低点法は、関連範囲内で操業度と原価が線形に変化することを前提にします。高点と低点の計算結果が大きく違う場合は、データの誤り、外れ値、価格改定、操業条件の変化などを確認してください。
高低点法計算機の用途と限界
- 予算編成 — 予定操業度に対する原価の概算に使います。
- 価格分析 — 固定費・変動費の構成を把握する補助にします。
- 損益分岐点分析 — 固定費推定値をCVP分析などに利用します。
- 原価計算の学習 — 工業簿記や管理会計の高低点法を練習します。
高低点法は速く分かりやすい一方、2点のみを使う簡易推定です。投資、価格設定、予算などの重要な意思決定では、全データを使う回帰分析、現場情報、会計方針、専門家のレビューを組み合わせてください。