級内相関係数(ICC)計算ツールの使い方
級内相関係数(ICC)計算ツールは、対象者ごとに複数の評価者が付けた値、または同一対象に対する反復測定値から、ICC(1)を求めるツールです。検者間信頼性や評価者間一致を確認する初期的な分析に使えます。
- 計算ツールに表示された対象者・評価者のデータを入力します。
- 利用できる場合は、単位、精度、計算モードを選択します。
- ICCの主結果と、分散成分・補足値・警告を合わせて確認します。
入力はブラウザ内で処理されるため、前提を1つずつ変えて結果を比較できます。
ICC(1)の計算式
このツールは、対象者間平均平方と対象内平均平方を用いる次の式を使います。
ICC = (MS_between - MS_within) / (MS_between + (k - 1) × MS_within)
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| MS_between | 対象者間の平均平方 |
| MS_within | 対象内(誤差)の平均平方 |
| k | 評価者数または反復測定数 |
ICCは、同じ対象に対する測定値がどの程度一貫しているかを表す指標です。どのICCモデルを用いるべきかは、評価者が固定か無作為か、単一測定か平均測定か、絶対一致か一貫性かといった研究設計に依存します。
前提と限界
このページはICC(1)の簡易計算を対象とします。欠測値の扱い、評価者の選び方、データ分布、測定尺度、信頼区間、複数のICCモデルの選択は、結果の解釈に影響します。論文、臨床研究、品質保証などで用いる場合は、研究計画に合ったICCの種類と統計手法を専門家・統計ソフトで確認してください。
ICC計算の活用例
- 検者間信頼性 — 複数の検者が同じ対象を評価した結果の一貫性を確認する。
- 評価者間一致 — 採点、観察、画像評価などで評価者間のばらつきを把握する。
- 反復測定の確認 — 同一条件で繰り返した測定の安定性を検討する。
- 研究・教育 — 分散成分と級内相関係数の関係を学ぶ。
ICCの値だけで測定法の妥当性を断定せず、データの可視化、信頼区間、バイアスの有無、研究目的を合わせて評価してください。