3Dプリンター コスト計算機の使い方
3Dプリンター コスト計算機は、1回の3Dプリントにかかる材料費、プリンターの減価償却費、電気代、後処理費用を分けて、合計コストを見積もるツールです。3Dプリントの原価計算や受託造形の見積もりで、材料だけでなく機械と電力にかかる費用も確認できます。
- 先に通貨を選びます。結果と各コストの内訳に選択した通貨記号が表示されます。
- スライサーに表示された材料重量と、材料の1gあたりの単価を入力します。単価が分からない場合は、フィラメント1巻の価格を使用可能な重量(g)で割って求めます。
- プリンター価格、想定使用年数、消費電力、印刷時間、電気料金単価を入力します。これらの値から、プリンターの減価償却費と3Dプリントの電気代を見積もります。
- 研磨、塗装、インサートナット、サポート材の除去、検品、梱包などにかかる後処理費用を追加します。
3Dプリンター コスト計算機の計算式と考え方
3Dプリンター コスト計算機では、次の式で3Dプリントの原価を計算します。
材料費 = 材料重量 × 材料の1gあたりの単価
減価償却費 = プリンター価格 ÷(使用年数 × 365 × 24)× 印刷時間
電気代 = プリンター消費電力 ÷ 1000 × 印刷時間 × 電気料金単価
合計コスト = 材料費 + 減価償却費 + 電気代 + 後処理費用
フィラメントやレジンなどの材料費は、スライサーが示す使用量を基準にします。フィラメントの価格計算では、1kgスプールの価格を1,000gで割ると、1gあたりの材料単価を求められます。サポート材、パージ材、ラフトなどが別に見積もられる場合は、材料重量に含めるか、追加費用として考慮してください。
電気代は、プリンターの消費電力をWからkWに換算してから、印刷時間と電気料金単価を掛けます。銘板の最大電力ではなく、可能であれば実際の印刷中の平均消費電力を使うと、より現実に近い3Dプリンター電気代の目安になります。
減価償却費は、プリンター価格を想定使用年数の総時間に均等配分する簡易モデルです。実際の利用時間、修理・保守、ノズルやビルドシートなどの消耗品を含める場合は、別の費用項目を追加してください。
前提と注意点
この計算は、短時間で原価を確認するための概算です。失敗印刷、材料の廃棄、サポート材のロス、人件費、設計時間、保守費、税金、送料、梱包費、販売手数料、利益率は、必要に応じて別途見積もってください。FDM方式と光造形方式では材料や後処理の条件が異なるため、レジンを使う場合も実際の使用量と処理費用を確認しましょう。
3Dプリンター コスト計算機の活用例
この3Dプリント原価計算は、次のような場面で役立ちます。
- 顧客や知人から依頼された1点ものの3Dプリントを見積もる。
- PLA、PETG、ABS、TPUなどのフィラメント材料費を比較する。
- 長時間の印刷で電気代やプリンターの減価償却費がどの程度増えるか確認する。
- 材料費だけで価格を決めると、機械費や後処理費を見落としやすい理由を学ぶ。
結果は、スライサーの材料重量と印刷時間を使った計画・比較の出発点として利用してください。正式な販売価格や契約上の見積もりでは、実測した消費電力、失敗率、作業時間、税金、利益率などを反映して調整することをおすすめします。