ANC計算機の使い方
- 血液検査の白血球数(WBC)を、通常は 10^9/L(= 1,000/μL)単位で入力します。
- 白血球分画に記載された好中球%と桿状核球(未熟好中球)%を入力します。検査報告書の単位と項目名を確認してください。
- 計算結果の絶対好中球数(ANC)と好中球減少の区分を確認します。感染リスクはANCの値だけでなく、低値の期間、発熱、抗がん剤治療、基礎疾患などにも左右されます。
ANCの計算式と見方 - ANC計算機
ANC計算機では、次の基本式を使います。
ANC = WBC ×(好中球% + 桿状核球%)/ 100
この計算では、WBCを 10^9/L で入力するとANCも 10^9/L で表示されます。WBCを cells/μL で扱う場合は、ANCも cells/μL で表され、0.5 × 10^9/L は 500/μL に相当します。好中球%だけでなく桿状核球%も加えるのは、循環血中の成熟好中球と未熟好中球を合わせて絶対数を見積もるためです。
一般的な目安として、ANC 1.5 × 10^9/L 未満は好中球減少、1.0 × 10^9/L 未満は中等度、0.5 × 10^9/L 未満は重度の好中球減少に分類されることがあります。ただし、重症度の区分や臨床的な対応はガイドライン、年齢、基礎疾患、検査室の基準、好中球減少の持続期間で異なります。発熱性好中球減少症(FN)が疑われる発熱や体調変化がある場合は、自己判断で様子を見ず、治療を受けている医療機関の連絡基準に従ってください。ANC計算機は、血算(CBC)の結果を整理するための参考であり、診断や治療方針を決めるものではありません。
ANC計算機の利用場面
- 血液検査や血算(CBC)のWBC・白血球分画から、好中球絶対数を確認する。
- 抗がん剤治療中に、好中球減少と感染リスクを考えるための数値を整理する。
- 好中球%、桿状核球%、ANCの関係を学び、検査結果を医療者に質問する準備をする。