APRIスコア計算機

APRIスコア計算機で、AST、ASTの正常上限(ULN)、血小板数からAPRI(AST・血小板比率指数)を算出し、肝線維化の評価を補助します。

883.8K 利用回数 更新日 · 2026-05-21 ブラウザ内で処理 · アップロードなし
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APRIスコア計算機の使い方

APRIスコア計算機は、APRI(AST-to-Platelet Ratio Index、AST・血小板比率指数)を算出するための計算ツールです。左側の入力欄に、検査票に記載された値を入力すると、右側にAPRIスコアと補助的な計算結果が表示されます。APRIは、慢性C型肝炎を中心に肝線維化の程度を推定する際に研究されてきた非侵襲的な指標です。

  1. AST値を確認する - 血液検査のAST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)を入力します。単位は通常 U/L(IU/L)です。
  2. ASTの正常上限(ULN)を入力する - 検査を行った施設・測定法のAST正常上限を入力します。施設が異なる場合は、検査票の基準値を優先してください。
  3. 血小板数の単位をそろえる - 血小板数は 10^9/L で入力します。日本の検査票で ×10^4/μL と表示されている場合は、数値を10倍して換算してください(例:15.0 × 10^4/μL = 150 × 10^9/L)。
  4. 結果を確認する - APRIスコア、AST/ULN比、入力した血小板数、およびこのページの簡易的な範囲表示を確認します。

APRIスコア計算機はブラウザ上で計算するため、値を修正すると結果もすぐに更新されます。結果が予想外の場合は、ASTとULNの単位、血小板数の換算、小数点、同じ検査時点の値かどうかを確認してください。年齢、性別、ALT、アルブミン、肝炎ウイルスの状態などはこの計算に含まれません。

APRIスコア計算機の計算式と原理

APRIスコア計算機で使用する計算式は次のとおりです。

APRI = (AST / ASTの正常上限(ULN)) / 血小板数(10^9/L) × 100

ASTを施設の正常上限で割って相対的な上昇度に直し、それを血小板数で補正します。ASTが正常上限に比べて高いほど、また血小板数が少ないほどAPRIは高くなります。ただし、ASTは肝線維化だけを反映する検査ではなく、血小板数の低下にも肝疾患以外の原因があります。

このページの実装は、APRIが 0.5未満 のとき「低めの範囲」、0.5以上1.5以下 のとき「判定保留域」、1.5超 のとき「高めの範囲」と表示します。これは計算機上の簡易表示であり、肝線維化や肝硬変の診断基準ではありません。研究・ガイドラインでは、目的(有意な線維化か肝硬変か)によってカットオフが異なります。たとえば慢性C型肝炎に関するWHO資料では、有意な線維化(METAVIR F2以上)の低値・高値カットオフは0.5・1.5、肝硬変(F4)は1.0・2.0と整理されています。

APRIは、もともと慢性C型肝炎の成人を対象に開発されたスコアです。慢性B型肝炎、脂肪性肝疾患、自己免疫性肝炎、急性肝炎、アルコールや薬剤によるAST上昇、脾機能亢進や血液疾患など血小板数が変動する状況では、性能や解釈が同じとは限りません。小児、妊娠中、治療中の患者など、研究で十分に検証されていない集団にも一律に適用できません。

前提と限界

APRIスコア計算機は、入力値からスコアを再現可能な形で計算する補助ツールです。検査データの正しさ、施設ごとのAST正常上限、単位、採血時期を自動で検証したり、疾患の原因や併存症を考慮したりすることはできません。APRIだけで肝線維化、肝硬変、肝炎、肝がんを診断したり、治療の要否を決めたりすることはできません。

高値・低値にかかわらず、症状や他の検査結果がある場合は医療機関に相談してください。実際の評価では、診察、肝機能・血算・ウイルスマーカーなどの検査、腹部超音波、肝硬度測定(FibroScanなど)、必要に応じた肝生検や他の線維化指標(FIB-4など)を組み合わせ、対象疾患に適した基準で判断します。研究、教育、記録、スプレッドシートの照合では、使用した定義とカットオフを明記してください。

APRIスコア計算機の活用例

入力と式が明確なAPRIスコア計算機は、次のような場面で役立ちます。

  • 肝臓内科での確認 - 慢性C型肝炎などで、ASTと血小板数から非侵襲的な肝線維化評価の補助値を確認する。
  • 肝線維化指標の学習 - ASTの上昇と血小板数の低下が、APRIスコアにどう影響するかを理解する。
  • APRI計算の照合 - 電子カルテの記録やスプレッドシートで計算した値を、単一例で再確認する。
  • FIB-4などとの比較準備 - APRIを先に算出し、年齢・ALTなどを使う別の指標や画像検査と比較する準備をする。

結果は診療記録や研究データに転記する前に、AST、ASTの正常上限、血小板数、単位、採血日、対象疾患、採用したカットオフと一緒に保存してください。APRIは判断を補助する値であり、単独の診断や治療判断に使わないでください。

APRIスコア計算機についてのよくある質問

APRIスコア計算機の結果はどの程度正確ですか?

入力値に対する算術計算は正確ですが、APRIの解釈は検査値の品質、単位、ASTの正常上限、対象疾患、評価に使うカットオフによって変わります。研究やガイドラインの目安を診断結果として扱わないでください。

APRIスコアは専門家の判断の代わりになりますか?

いいえ。APRIは主に慢性C型肝炎で検討されてきた、肝線維化を推定する非侵襲的な補助指標です。肝線維化や肝硬変を単独で診断することはできないため、診察、血液検査、腹部超音波、肝硬度測定(エラストグラフィ)などと合わせて医療者が判断します。

入力したデータは保存されますか?

いいえ。計算はすべてブラウザ内で行われ、入力値がサーバーへ送信されることはありません。