AUDIT-C 計算機の使い方
AUDIT-C 計算機は、飲酒習慣を短時間で確認するための飲酒チェック・アルコール使用障害スクリーニングです。過去1年間の飲酒頻度、飲酒日の通常の飲酒量、1回に6ドリンク以上飲む頻度という3問に回答すると、各設問の点数と**AUDIT-C 合計スコア(0〜12点)**を表示します。計算はブラウザ内で完結するため、入力値をサーバーへ送信せずに結果を確認できます。
- **Q1「アルコールを含む飲料をどのくらいの頻度で飲みますか」**に、過去1年間の頻度を入力します。0点は「飲まない」、1点は「月1回以下」、2点は「月2〜4回」、3点は「週2〜3回」、4点は「週4回以上」です。
- **Q2「飲酒するときには通常どのくらいの量を飲みますか」**に答えます。1〜2ドリンクは0点、3〜4ドリンクは1点、5〜6ドリンクは2点、7〜9ドリンクは3点、10ドリンク以上は4点です。
- **Q3「1回に6ドリンク以上飲むことがどのくらいの頻度でありますか」**に答えます。ないは0点、月1回未満は1点、月1回は2点、週1回は3点、毎日またはほぼ毎日は4点です。
- 表示されたQ1〜Q3の点数、合計点、計算式、スクリーニング上の注意書きを順に確認します。
計算式と原理 — AUDIT-C 計算機
AUDIT-C 計算機の計算式は次のとおりです。
AUDIT-C 合計スコア = Q1 + Q2 + Q3。各設問は0〜4点、合計は0〜12点。
このページの状態表示は、実装上、0〜2点を「低リスクのパターン」、3〜4点を「注意が必要」、5〜12点を「さらなる評価を推奨」とする簡易的な目安です。これはこの計算機の表示区分であり、診断基準ではありません。WHOで広く用いられる性別別の陽性目安は男性4点以上、女性3点以上ですが、日本人を対象にした研究では男性5点以上、女性4点以上、久里浜医療センターの日本向け説明では男性6点以上、女性4点以上が目安とされています。目的や集団により閾値は変わるため、性別を入力しない本ツールの表示だけで「安全」「依存症」と断定しないでください。
AUDIT-Cでいうドリンクは、飲料の杯数ではなく純アルコール量の単位です。日本の厚生労働省資料では、1ドリンクは純アルコール10g、従来の1単位は約20g(おおむね日本酒1合)と説明されています。純アルコール量は、次の式で概算できます。
純アルコール量(g) = 飲酒量(mL) × アルコール度数(%)÷ 100 × 0.8
目安として、ビール(5%)500mLは約20g=約2ドリンク、日本酒(15%)180mLは約21.6g=約2.2ドリンクです。焼酎、ワイン、缶チューハイなどは度数と容量で変わり、商品表示を優先してください。これらは質問の単位を理解するための換算であり、飲酒を勧める量や「安全な飲酒量」を示すものではありません。飲まない人は無理に飲まず、飲酒する場合も健康上のリスクを踏まえて量を控えることが大切です。
AUDIT-Cは飲酒量、飲酒頻度、多量飲酒頻度の3項目だけを扱うため、離脱、飲酒による事故、周囲からの心配、仕事や家庭への影響などを含むWHOの10問AUDIT全体を評価するものではありません。高い点数や生活上の困りごとは、医師などの医療者に相談して追加評価を受けてください。
AUDIT-C 計算機の利用シーン
AUDIT-C 計算機は、健康教育、飲酒量チェック、飲酒習慣スクリーニングの学習、相談前の情報整理に利用できます。選択肢の点数と合計が見えるため、どの回答が結果に影響したかを確認し、医療者へ伝える内容を整理するのに役立ちます。
飲酒が健康、仕事、学校、運転、人間関係に影響している、量を減らしたいのに難しい、または結果を見て不安がある場合は、一人で抱え込まないでください。日本では、保健所、精神保健福祉センター、依存症専門医療機関などがアルコールに関する相談先になります。急に飲酒をやめると離脱が危険になる人もいるため、日常的に多量飲酒をしている場合は、断酒・減酒の方法を医療者と相談してください。AUDIT-C 計算機は理解を助ける情報ツールであり、診断、緊急度の判定、治療方針の決定を行うものではありません。