推定平均血糖値計算機の使い方
検査結果のHbA1cを、日常的に見慣れた血糖値の単位で理解したいときは、推定平均血糖値計算機を使用してください。検査結果にあるHbA1c(%)を入力すると、HbA1cから推定した平均血糖値(eAG)をmg/dLで表示し、mmol/Lにも換算します。たとえば7.2と入力すると、すぐに結果を確認できます。
入力できるのはHbA1cのパーセント値(3~20%)です。検査結果がIFCCのmmol/molなど別の単位で記載されている場合、その値をそのまま入力しないでください。値が想定外に見えるときは、まず検査結果の単位を確認してください。
公式と理論 — 推定平均血糖値計算機
主な計算式は次のとおりです。
eAG(mg/dL) = 28.7 × HbA1c(%) − 46.7
eAG(mmol/L) = eAG(mg/dL) ÷ 18.018
この式は、HbA1cと推定平均血糖値の関係を示したADAG研究の回帰式に基づきます。集団データから得られた統計的な推定式なので、個人の過去の血糖測定値を1回ずつ再現するものではありません。eAGは実際の指先測定やCGMの平均値と一致しないことがあります。
HbA1cは赤血球の寿命、貧血や鉄欠乏、腎臓病、ヘモグロビンの変異、妊娠などの影響を受け、HbA1cと平均血糖値の対応関係がずれる場合があります。また、HbA1cは直近の血糖変動をそのまま表す指標ではありません。この計算機は検査値の目安を理解するために使用し、糖尿病の診断、薬の調整、治療方針の決定、短期的な血糖コントロールの判定を単独で行うためには使用しないでください。
推定平均血糖値計算機の使用例
糖尿病の定期受診後に、HbA1cの結果をmg/dLやmmol/Lの血糖値の目安として理解するのに役立ちます。医療専門家と目標値について相談するときも、HbA1c(%)と日常的な血糖値の単位の関係を確認する補助になります。
研究者、医療教育者、患者向け資料の作成者は、HbA1cの小さな変化が数週間から数カ月の推定平均血糖値にどのように対応するかを説明する例として利用できます。