帯域幅遅延積(BDP)計算機の使い方
帯域幅遅延積(BDP)計算機は、リンクの帯域幅とRTT(往復遅延時間)から、ネットワーク経路上で同時に転送中となるデータ量、TCPウィンドウサイズ、バッファーの目安を計算します。
- 帯域幅を入力する:経路の帯域幅を入力し、単位に bps、Kbps、Mbps、Gbps のいずれかを選びます。経路の一部が遅い場合は、ボトルネックとなる帯域幅を使用してください。
- RTTを入力する:片道のレイテンシーではなく、RTT(往復遅延時間)を入力します。たとえば片道40 msの経路は、往復ではおよそ80 msになります。単位は ms または s を選択できます。
- 結果を確認する:BDPをbitとByteで確認し、TCPウィンドウ/バッファーの目安としてKBとMBの値を参照します。
- 表示精度を調整する:小さい値の違いを確認したい低遅延・低帯域幅のリンクでは、小数点以下の桁数を増やしてください。
公式と理論 - 帯域幅遅延積(BDP)計算機
帯域幅遅延積(BDP)計算機では、次の公式を使用します。
BDP(bit)= 帯域幅(bit/秒)× RTT(秒)
BDP(Byte)= BDP(bit)÷ 8
帯域幅遅延積(BDP)は、確認応答が戻るまでの間にネットワーク経路上に存在できるデータ量を表します。帯域幅が大きく、遅延も大きい経路ほど、回線を十分に使い切るために大きなTCPウィンドウが必要です。
TCPのチューニングでは、BDPは出発点となる目安です。実際のスループットは、輻輳制御、パケット損失、TCP受信ウィンドウのスケーリング、アプリケーションのバッファー、OSの制限などにも左右されます。
帯域幅遅延積(BDP)計算機の用途
帯域幅遅延積(BDP)計算機は、次のような場面で役立ちます。
- 長距離のデータ転送に必要なTCP送信・受信バッファーのサイズを見積もる。
- 衛星回線や大陸間リンクで、LANより大きなTCPウィンドウサイズが必要になる理由を確認する。
- ネットワークの性能試験や実験で、インフライトデータ量を見積もる。
- WAN高速化、ストレージレプリケーション、ファイル転送の条件を比較する。