昇圧コンバータ計算機

昇圧コンバータ計算機は、昇圧型DC-DCコンバータのデューティ比、入力電流、インダクタのリップル電流、ピーク電流、および出力リップル電圧を簡単に試算・設計検証できるオンライン計算ツールです。

970.1K 利用回数 更新日 · 2026-05-08 ブラウザ内で処理 · アップロードなし
AD

昇圧コンバータ計算機の使い方

昇圧コンバータ計算機(Boost Converter Calculator)は、昇圧型DC-DCコンバータ(ブーストコンバータ)の動作パラメータをブラウザ上で素早く試算・設計検証するためのオンラインツールです。入力電圧($V_{in}$)、目標出力電圧($V_{out}$)、スイッチング周波数($f_s$)、インダクタンス($L$)、負荷電流($I_{out}$)などの条件を入力し、単位を選択するだけで、必要なデューティ比やインダクタのリップル電流が即座に算出されます。

実験結果の確認や回路設計の初期シミュレーション、電子回路の学習・課題作成などで、手計算の手間を省きながら正確な計算手順を確認できます。数値の変更に応じて結果表示がリアルタイムに更新されるため、異なる設計条件の比較検討にも便利です。

入力にあたっては、物理的に正の値(電圧、周波数、インダクタンス、電流など)を指定してください。入力値に矛盾がある場合や昇圧条件($V_{out} > V_{in}$)を満たさない場合は、警告メッセージや注記が表示されます。

計算公式と理論 - 昇圧コンバータの設計原理

昇圧コンバータ計算機では、以下の基本関係式に基づいて計算を行います。

Vout = Vin / (1 - D); D = 1 - Vin / Vout; Delta I_L = Vin D / (L fs)
  1. デューティ比(Duty Cycle: $D$): 連続通電モード(CCM)におけるスイッチのオン時間割合を求めます。 $$D = 1 - \frac{V_{in}}{V_{out}}$$

  2. インダクタのリップル電流($\Delta I_L$): スイッチオン期間中にインダクタに蓄えられるエネルギーと周波数、インダクタンスから求める交流リップル成分です。 $$\Delta I_L = \frac{V_{in} \cdot D}{L \cdot f_s}$$

  3. ピークインダクタ電流($I_{L,peak}$): 平均入力電流にリップル電流の半分を加算した最大電流値です。 $$I_{L,peak} = I_{in} + \frac{\Delta I_L}{2}$$

本ツールは入力された値を国際単位系(SI単位)に自動換算して精度高く計算します。なお、本計算結果は理想的なスイッチング素子および無損失回路を前提とした理論値です。実際の電源基板設計では、MOSFETの導通抵抗、ダイオードの順方向電圧降下($V_F$)、インダクタの直流抵抗(DCR)や定格飽和電流、ESR(等価直列抵抗)、熱設計・発熱対策などを考慮して選定を行ってください。

昇圧コンバータ計算機の活用シーンと応用

昇圧コンバータ計算機は、物理学・電子工学の学習から実務での電源回路設計まで幅広いシーンで活用できます。

  • 電源回路設計・試作検証: バッテリー駆動機器(例:単三電池やリチウムイオン電池から5V/12Vへの昇圧回路)の初期パラメータ選定。
  • 部品(インダクタ・MOSFET)の選定: ピークインダクタ電流からインダクタの定格電流(飽和電流)やスイッチング素子の許容電流・耐圧を吟味。
  • パワーエレクトロニクスの教育・学習: デューティ比やスイッチング周波数の違いがリップル電流や効率にどのような影響を与えるかの直感的把握。
  • 現場でのクイック検証: 実機テスト時に予期せぬ電圧ドロップや過熱が発生した際、過大リップルや動作モードの確認用ツールとして利用。

ブラウザローカルで動作するため、高速かつ安全に様々な条件設定でのケーススタディが可能です。

昇圧コンバータ計算機についてのよくある質問

昇圧コンバータ計算機では何が計算できますか?

本計算機は公式 Vout = Vin / (1 - D)、D = 1 - Vin / Vout、Delta I_L = Vin D / (L fs) に基づき、昇圧コンバータのデューティ比、インダクタのリップル電流、ピーク電流、推定入力電流、出力リップル電圧を自動計算し、詳細な計算手順を表示します。

異なる単位(V、mV、kHz、MHz、µH、mHなど)を混ぜて入力できますか?

はい。入力項目ごとに適切な単位を選択でき、計算時に自動的に標準単位へ換算されて処理されます。

入力したデータはサーバーに保存されますか?

いいえ。すべての計算処理はお使いのブラウザ内(ローカル)で実行されるため、データが外部サーバーに送信または保存されることは一切ありません。