馬力アップ計算機の使い方
馬力アップ計算機は、ECUチューニング、吸気系、マフラー、過給器の変更などの前後で、どれだけ出力が変化したかを確認するためのツールです。ノーマル状態と変更後の馬力を比べ、出力アップ量、上昇率、kW換算をすぐに確認できます。
- 計算モードを選ぶ — 変更前後の馬力を直接比べる「簡易」か、WHPと駆動系損失から推定クランク馬力も確認するモードを選びます。
- 変更前・変更後の出力を入力する — 同じ単位・同じ測定基準の馬力を入力します。
- WHPモードでは駆動系損失を入力する — ホイール馬力(WHP)を使う場合に、駆動系損失率を入力します。
- 結果を確認する — 馬力アップ量、上昇率、kWへの換算、必要に応じて推定クランク馬力を確認します。
馬力アップの計算式
馬力アップ計算機では、次の式を使います。
出力アップ量 = 変更後HP − 変更前HP
出力アップ率 = 出力アップ量 ÷ 変更前HP × 100%
キロワット(kW) = HP × 0.7457
推定クランク馬力 = WHP ÷ (1 − 駆動系損失率)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 変更前HP・変更後HP | チューニング前後に測定した出力 |
| WHP | タイヤで測定されたホイール馬力 |
| 駆動系損失率 | エンジンからタイヤまでの伝達時に失われる割合 |
| クランク馬力 | エンジン側での推定出力 |
WHPとクランク馬力を比較するときの注意点
ホイール馬力(WHP)はシャシーダイナモでタイヤに伝わる出力を測った値です。一方、カタログの馬力は一般にエンジン側のクランク馬力に基づきます。この2つを比較するときは、駆動方式、トランスミッション、タイヤ、測定機器の補正方法などによる差を考慮する必要があります。
駆動系損失を一律の割合で扱うのはあくまで概算です。同じ車でも、測定するギア、油温、タイヤ空気圧、固定方法、ダイナモの種類によって結果が変わります。前後比較では、できるだけ同じダイナモ、同じ補正条件、近い気象条件で測定しましょう。
馬力換算・パワーアップ確認に役立つ場面
- パーツ交換やECU書き換えで実際に馬力アップしたか確認する
- 複数のチューニングメニューの期待値を整理する
- 同じベース車両で異なるセッティングを比較する
- ビルド記録や中古車の改造内容に出力変化の目安を残す
- HPとkW、WHPと推定クランク馬力を同じ基準で見比べる
この計算機は出力差を整理するための概算ツールです。公道での保安基準、排出ガス規制、車検、安全性に関わる変更は、地域の法令、車両メーカーの仕様、専門業者の確認を優先してください。