ICH血腫量計算機の使い方
ICH血腫量計算機は、CT画像上の測定値から脳内出血(ICH)の血腫量をABC/2法で概算する教育用ツールです。最大径A、Aに垂直な最大径B、血腫が確認できるスライス数、スライス厚を入力してください。
Cは「スライス数×スライス厚」として計算します。A、B、Cの単位をそろえると、結果は対応する体積単位で表示されます。画像からの測定やスライスの選択は、専門的な読影と臨床文脈を必要とします。
ABC/2法による血腫量の計算式
ABC/2法は、血腫を楕円体に近似して体積を求める簡便な方法です。
血腫量 = A × B × C ÷ 2
C = 血腫を含むスライス数 × スライス厚
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| A | 最大断面での血腫の最大径 |
| B | Aに直交する最大径 |
| C | 血腫の厚さ方向の概算寸法 |
| ABC/2 | 楕円体近似による推定血腫量 |
医療上の重要な注意
ABC/2法は迅速な概算に便利ですが、血腫の形が不規則、複数の血腫がある、脳室内への進展がある、スライス厚が大きい場合などでは、実際の体積とのずれが生じることがあります。必要に応じて、プラニメトリーや専用ソフトウェアによる体積測定が用いられます。
この計算結果だけで、脳内出血の重症度、手術の必要性、治療方針、予後を判断しないでください。急な片側の脱力・しびれ、言葉が出にくい、激しい頭痛、意識低下、けいれんなどは緊急の症状です。自己計算で様子を見ず、直ちに救急要請または救急医療機関へ連絡してください。
ICH血腫量計算機の活用例
- 脳卒中診療の教育 — ABC/2法の構成と単位を学べます。
- 画像評価の学習 — A、B、Cの測定が体積に与える影響を確認できます。
- ケースレビュー — 文書化された測定値の計算過程を確認できます。
ICH血腫量計算機は教育・参考用です。患者の診断・治療・緊急対応には、医療専門職による直接の評価と正式な画像診断を必ず用いてください。