LM317 計算ツールの使い方
- 出力電圧(Vout)を計算: 分圧抵抗 R1 と R2 の値があらかじめ決まっている場合に使用します。R1 の一般的な標準値は 240 Ω です。
- 抵抗(R2)を計算: 目標とする出力電圧が決まっており、必要な R2 抵抗値を算出したい場合に使用します。
- 抵抗単位を選択: 値を入力する前に Ω、kΩ、MΩ などの単位を選択してください。計算時に自動的に標準単位へ変換されます。
- Iadj(調整端子電流)の考慮: 通常の概算設計では無効のままで問題ありません。データシート仕様に基づく精密な計算を行う場合は有効にし、マイクロアンペア(µA)単位で設定してください。
LM317 の計算式と動作原理
Vout = Vref × (1 + R2 / R1) + Iadj × R2
R2 = (Vout - Vref) / (Vref / R1 + Iadj)
一般的な近似式: Vout ≈ 1.25 × (1 + R2 / R1)
LM317 は出力端子(Vout)と調整端子(ADJ)の間に約 1.25 V の基準電圧(Vref)を維持するように動作します。R1 に流れる基準電流をもとに、R2 の電圧降下によって目的の出力電圧を発生させます。
Iadj(調整電流)の影響は通常わずかですが、R2 の抵抗値が大きい場合や高精度な電源回路設計では出力電圧に無視できない変化を与えるため、正確な計算が必要です。
また、最も近い E24 系列の標準抵抗値の提示はあくまで目安です。実際の回路では抵抗器の許容誤差、レギュレータ自体の精度、負荷電流の変化、温度特性などが影響します。
LM317 計算ツールの活用シーン
- 実験用電源や小規模なアナログ電源レールにおける R1・R2 の抵抗値選定
- 市販されている標準抵抗値(E24系列)に置き換えた際の出力電圧変化の確認
- 簡易近似式と Iadj を考慮したデータシート基準式による計算結果の比較
- 電子回路の設計メモや技術ドキュメントへの分圧抵抗計算結果の記載