LRINECスコア計算ツールの使い方
LRINECスコア計算ツールは、6つの血液検査項目を組み合わせて壊死性筋膜炎のリスクスコアを簡単に算出・評価するためのツールです。以下の手順に従って入力してください。
- 同一エピソードで測定されたCRP、白血球数(WBC)、ヘモグロビン(Hb)、ナトリウム(Na)、クレアチニン(Cr)、血糖値(Glucose)を入力します
- 指定された単位(CRP: mg/L, WBC: 10^3/μL, Hb: g/dL, Na: mmol/L, Cr: mg/dL, 血糖値: mg/dL)をそのまま正確に入力します
- 各血液検査項目のスコア配点を確認します。特にCRP ≥ 150 mg/L は4点が加算され、スコア全体に大きな影響を与えます
計算式と理論 — LRINECスコア
LRINECスコア計算ツールでは、以下の判定ロジックおよび配点基準に基づきリスク評価を行います。
LRINECスコア = CRPスコア + WBCスコア + ヘモグロビンスコア + ナトリウムスコア + クレアチニンスコア + 血糖値スコア
CRP ≥ 150 mg/L = 4点
WBC 15–25 ×10^3/μL = 1点
WBC > 25 ×10^3/μL = 2点
ヘモグロビン 11–13.5 g/dL = 1点
ヘモグロビン < 11 g/dL = 2点
ナトリウム < 135 mmol/L = 2点
クレアチニン > 1.6 mg/dL = 2点
血糖値 > 180 mg/dL = 1点
LRINEC(Laboratory Risk Indicator for Necrotizing Fasciitis)スコアは、炎症反応、血液、電解質、腎機能、血糖値の異常値をポイント化して評価する手法です。鑑別診断において壊死性筋膜炎が疑われる際のリスク評価補助ツールとして有効ですが、臨床所見で重篤な感染症が強く疑われる場合には、本スコアのみで疾患を否定(除外)することはできません。
LRINECスコア計算ツールの活用事例
LRINECスコア計算ツールは、主に以下のような臨床・教育場面で活用されます。
- 救急医療や救急外来での初期評価・教育におけるリスク指標の共有。
- CRPやナトリウム、クレアチニンの異常値がリスク分類を大きく引き上げるメカニズムの確認。
- 急速に進行する重症軟部組織感染症における、血液検査単独スクリーニングの限界についての学習・整理。