酸素化指数(OI)計算ツールの使い方
酸素化指数(OI)計算ツールでは、平均気道内圧(MAP)を cmH₂O、FiO₂ を小数、動脈血酸素分圧(PaO₂)を mmHg で入力します。人工呼吸器の圧、吸入酸素濃度、動脈血の酸素化を一つの数値として確認できます。
FiO₂ は百分率ではなく小数で入力してください。室内気は約 0.21、酸素濃度 60% は 0.60、100% 酸素は 1.0 です。血液ガスの採取時点と人工呼吸器の設定時点が対応していることを確認してください。
OI が高いほど、測定された PaO₂ を得るためにより高い気道内圧や吸入酸素濃度を要していることを表します。ただし、数値だけでは病態や治療方針を決められません。
酸素化指数の計算式と解釈
酸素化指数は次の式で計算します。
OI = (MAP × FiO₂ × 100)÷ PaO₂
MAP は平均気道内圧、FiO₂ は吸入酸素濃度(0〜1)、PaO₂ は動脈血酸素分圧です。MAP や FiO₂ が高くなる、または PaO₂ が低くなると、OI は上昇します。FiO₂ に 100 を掛けることで、一般的に使われる OI の尺度に合わせます。
OI は PaO₂/FiO₂(P/F 比)と異なり、気道内圧を含めて酸素化への負担を表します。P/F 比は PaO₂ ÷ FiO₂ であり、両者は目的や臨床文脈に応じて使い分けられます。
医学教育・参考用であり、診断には使えません
この酸素化指数 計算は、医学教育、計算過程の確認、経時的なデータの読み方を学ぶための参考ツールです。ARDS、呼吸不全、肺炎、敗血症その他の疾患を診断するものではなく、酸素投与、人工呼吸器設定、抜管、入院・退院などの判断や変更に使うことはできません。実際の評価は、医師・看護師・呼吸療法の専門職が、診察、SpO₂、血液ガス、画像、呼吸状態、基礎疾患、施設の手順を含めて行います。
酸素化指数(OI)計算ツールの活用例
- 呼吸管理の教育 — OI と P/F 比の違い、FiO₂ の小数表記を学ぶ。
- 計算の照合 — 人工呼吸器設定と動脈血ガス値からの数式計算を確認する。
- 経時的な観察の学習 — 同じ条件で記録した値の変化を読み取る練習をする。
- 症例検討の準備 — 医療者へ提示する数値、採取時刻、設定条件を整理する。
急な息切れ・呼吸困難、会話ができないほどの苦しさ、唇や爪が青紫になる(チアノーゼ)、胸痛、意識がぼんやりする・反応が悪い、呼吸が弱い・止まる、急速な状態悪化がある場合は、計算結果を待たずに直ちに救急対応を求めてください。日本では 119 など地域の救急サービスへ連絡し、医療機関・医療スタッフの指示に従ってください。