PECARN小児頭部外傷計算ツールの使い方
このツールは、年齢群、症状、受傷機転、頭蓋骨骨折の兆候から、PECARNに似た簡易的なリスク整理を行います。
- 2歳未満か、2歳以上かを選びます。
- 意識状態の変化、頭蓋骨骨折の兆候などの高リスク所見を確認します。
- 重症外傷機転、嘔吐・意識消失、強い頭痛・頭皮血腫などの中間因子を確認します。
- 表示されるリスク区分は、観察またはCTに関する医療者との話し合いを整理する目的に限って使います。
PECARNの考え方
高リスク所見がある → 高リスク
高リスクがなく、中間予測因子がある → 中間リスク
それ以外 → 低リスクのパターン
PECARNは、臨床的に重要な外傷性脳損傷のリスクが非常に低い小児を特定するための臨床判断ルールです。年齢別のPECARN基準は、この簡易フォームより詳細であり、診察と症状の経時変化が重要です。
医療安全上の重要な注意
このページは厳密に医療教育用です。小児救急の評価、CT検査、経過観察、帰宅の可否を保護者が自ら決めるために使用しないでください。頭を打った後に、意識がない・反応がおかしい、けいれん、繰り返す嘔吐、強いまたは悪化する頭痛、ぐったりする、会話や歩行がおかしい、片側の手足が動かしにくい、大量出血、頭部の明らかなへこみなどがある場合は、直ちに救急要請(日本では119)または救急医療機関を受診してください。症状が悪化・変化した場合も、結果にかかわらず早急に医療者の評価を受けてください。
活用例
- 小児頭部外傷トリアージの教育。
- 一部の小児で直ちにCTではなく観察が検討される理由の説明。
- 軽微な頭部外傷後の親子と医療者の会話の整理。
- 教育場面で、どのリスク因子があったかを記録する用途。