PHQ-2 うつ病スクリーニング計算ツールの使い方
PHQ-2は、抑うつに関する2つの症状を短時間で振り返るための質問票です。各質問について、症状があった頻度を「まったくない」から「ほとんど毎日」までの4段階(0〜3点)で選び、合計0〜6点を確認します。
このPHQ-2 うつ病スクリーニングは、最初の気づきや会話のきっかけのための簡易的なスクリーニングです。うつ病の重症度を測るものでも、診断を確定するものでもありません。結果が高い場合は、より詳しいPHQ-9などの評価や、医療・心理の専門家への相談が次の一歩になることがあります。
PHQ-2の採点方法
PHQ-2 合計点 = 質問1の点数 + 質問2の点数
各項目の点数は次のとおりです。
0 = まったくない
1 = 数日
2 = 半分以上の日数
3 = ほとんど毎日
合計点は0〜6点です。教育上、多くのスクリーニングの運用では3点以上を、より詳しい評価につなげる目安として扱います。ただし、点数の意味は年齢、生活状況、身体疾患、服薬、質問に答えた時点の状態などによって異なります。低い点数であっても、つらさや生活上の支障がある場合は相談してかまいません。
心理健康教育としての重要な注意
このページは心理健康教育のための計算補助であり、医療診断、治療、処方、個別の医療助言を行うものではありません。PHQ-2だけでは、うつ病かどうか、ほかの心身の不調があるか、必要な支援は何かを判断できません。結果を自分や他人への評価に使わないでください。
自傷や自殺について考えている、今すぐ自分を傷つけてしまいそう、他者からの危害がある、または安全を保てないと感じる場合は、計算結果を待たずに地域の緊急通報・救急サービスに直ちに連絡してください。日本では119番(救急)や110番(警察)を利用できます。緊急ではないもののつらさが強い・悪化している場合も、身近な信頼できる人、医療機関、地域の精神保健相談窓口、危機支援窓口へ早めに連絡してください。日本の「こころの健康相談統一ダイヤル」など、地域の相談先も利用できます。
PHQ-2を学ぶ場面
- メンタルヘルス教育で、短い質問票の採点方法を理解する
- 初診・面談の流れで、追加評価がなぜ必要になるかを学ぶ
- 自分の気分の変化を言葉にし、相談のきっかけを作る
- 支援者と、継続する落ち込みや興味の低下について話し合う
症状が続く、睡眠・食欲・仕事や学業・人間関係に影響が出ている、あるいは心配がある場合は、点数にかかわらず専門家に相談してください。