1回拍出量計算ツールの使い方
「1回拍出量計算ツール」は、心拍出量(L/分)と心拍数(回/分)を入力することで、心臓が1回の拍動ごとに押し出す血液量(1回拍出量:Stroke Volume / SV)を簡単に計算します。
心エコー検査(超音波検査)や熱希釈法、各種循環動態モニタリングなどで心拍出量が既に分かっている場合に活用できます。入力する心拍出量の単位が「L/分」であることをご確認ください。mL/分で入力すると、計算結果が1000倍大きくなってしまいます。
1回拍出量の計算式と理論
1回拍出量(SV)とは、心室が1回収縮するたびに全身または肺へ駆出される血液量のことです。心臓の拡張末期容積(EDV)から収縮末期容積(ESV)を引くこと(SV = EDV - ESV)でも求められますが、1分間の総心拍出量(CO)と心拍数(HR)からも算出できます。心拍出量を1分間の心拍数で割り、LからmLへの単位換算(×1000)を行うことで、1拍あたりの血液量を求めます。
また、1回拍出量を拡張末期容積で割ることで、心臓の収縮能力を示す駆出率(EF: Ejection Fraction)を計算することもできます。1回拍出量は前負荷・後負荷・心筋収縮力や弁膜機能などの影響を受けます。なお、本ツールは血流動態の計算換算のみを行うものであり、心不全や低心拍出量状態の確定診断を行うものではありません。
1回拍出量 (mL/拍) = 心拍出量 (L/分) × 1000 / 心拍数 (回/分)
1回拍出量計算ツールの活用シーン
循環器系の医学教育や心エコー検査レポートの解釈、ICU(集中治療室)での血流動態データの振り返り、スポーツ・運動生理学での心機能評価など幅広く利用されています。心拍出量(CO)・心拍数(HR)・1回拍出量(SV)の相互関係を確認するシミュレーションツールとしても適しています。