尿アニオンギャップ計算ツールの使い方
- 尿中ナトリウム濃度を mmol/L(mEq/L)で入力します。
- 尿中カリウム濃度を mmol/L(mEq/L)で入力します。
- 尿中クロール濃度を入力し、算出された UAG が陰性(マイナス)か陽性(プラス)かを確認します。
計算式と原理 — 尿アニオンギャップ(UAG)
尿アニオンギャップ計算ツールでは、以下の基本計算式を使用しています。
UAG = 尿中ナトリウム + 尿中カリウム - 尿中クロール
尿アニオンギャップ(UAG)は、代謝性アシドーシスの評価において、尿中アンモニウム(NH₄⁺)排泄のおおよその推定指標として用いられます。アンモニウムは主に塩化アンモニウムとして排泄されるため、排泄が増加すると尿中クロールが相対的に上昇し、UAGは陰性(マイナス)になりやすくなります。一方、UAGが陽性(プラス)のままである場合は、腎臓の酸排泄能低下(尿細管性アシドーシスなど)が疑われますが、この解釈は必ずしも完璧ではありません。
ケトアシドーシス、馬尿酸、未測定の陰イオン、腎機能、尿の採取条件などが、UAGとアンモニウム排泄の関係を歪めることがあります。酸性尿(pH 6.5未満)では重炭酸イオンの影響は小さいとされますが、臨床判断では常に患者全体の所見と併せて解釈してください。
尿アニオンギャップ計算ツールの活用事例
- 代謝性アシドーシスの鑑別: 腎外性の重炭酸喪失(下痢など)と、腎小管の酸化障害(尿細管性アシドーシス)を区別する参考として。
- 医学教育: 正常アニオンギャップ性代謝性アシドーシスにおいて、尿中クロールがUAG判断にどう影響するかを学ぶとき。
- 検査値の確認: 尿電解質がすでに測定されている酸塩基バランス症例で、迅速にUAGを再計算するとき。