6分間歩行テスト計算機の使い方
標準化された6分間歩行テストを終えた後に、6分間歩行テスト計算機を使用します。実測した歩行距離をメートルで入力し、年齢、性別、身長を入力すると、予測歩行距離を推定できます。
主な結果は、実測した6分間歩行距離(6MWD)が予測値の何パーセントにあたるかを示す「予測値に対する割合」です。実測距離が520 m、予測距離が600 mの場合、結果は約86.7%となり、距離だけの場合より解釈しやすくなります。
6分間歩行テスト計算機の計算式と理論
中心となる計算式は次のとおりです。
男性の予測距離 = 867 - 5.71 × 年齢 + 1.03 × 身長(cm)
女性の予測距離 = 525 - 2.86 × 年齢 + 2.71 × 身長(cm)
予測値に対する割合 = 実測距離 / 予測距離 × 100
この計算機は、年齢と身長を使った性別ごとの簡易的な予測式を使用します。年齢が高いほど予測距離は低くなり、身長が高いほど、歩幅や体格の影響から予測距離は一般に長くなります。
予測値に対する割合は診断結果ではありません。歩行路の長さ、声かけの方法、酸素の使用、歩行補助具、筋骨格系の制限、心肺疾患などによって、6分間歩行距離は変わる可能性があります。6分間歩行テスト(6MWT)は運動耐容能や全身的な機能をみる検査ですが、結果だけで心肺機能の問題の原因や病気を特定するものではありません。本計算機の簡易式は日本人の基準値や個人の診断を保証するものではないため、重要な判断では医療専門職に相談してください。
6分間歩行テスト計算機の活用場面
呼吸リハビリテーション、循環器のフォローアップ、術前評価、運動耐容能や心肺機能の学習などで、歩行距離を年齢、性別、身長の背景と合わせて理解するために利用できます。
経時的な変化の確認にも役立ちます。同じ人について、リハビリテーションの前後で予測値に対する割合を比較すれば、実測距離の増減だけに頼らず、歩行能力の変化を追跡できます。