ICHスコア計算機の使い方
ICHスコア計算機は、脳内出血(ICH)の重症度評価で使われる要素を学習・確認するための教育用ツールです。神経学的評価で得られたGlasgow Coma Scale(GCS)、画像からの血腫量、テント下出血と脳室内出血の有無、年齢、収縮期血圧を入力します。
結果では総スコアと、各項目が加えた点数を表示します。入力は、診療記録や画像評価で文書化された値だけを使用してください。このページは患者本人や家族が自己判断するためのものではありません。
ICHスコアの計算ロジック
この計算機では、古典的なICHスコアの構成を基に、指定された血圧項目を重度高血圧フラグとして加えた簡略化モデルを使います。
ICHスコア = GCS点 + 血腫量点 + 部位点 + 年齢点 + IVH点 + 重度SBP点
GCS 13〜15 = 0点
GCS 5〜12 = 1点
GCS 3〜4 = 2点
血腫量 30mL以上 = 1点
テント下出血 = 1点
年齢 80歳以上 = 1点
脳室内出血(IVH)= 1点
収縮期血圧 180mmHg以上 = 1点
医療上の重要な注意
ICHスコアは、脳内出血のある患者の状態を要約し、臨床チーム内で情報共有する補助的なスケールの一つです。単独で予後を確定したり、治療の差し控え・中止を判断したりするためのものではありません。スコアでは捉えない神経学的経過、画像所見、出血原因、治療反応、併存疾患、患者本人の意思などを総合して、専門チームが判断します。
突然の片側の脱力・しびれ、ろれつが回らない、強い頭痛、意識の低下、けいれん、歩行困難など、脳卒中が疑われる症状は緊急対応が必要です。自分でスコアを計算して様子を見ず、直ちに地域の救急要請または救急医療機関へ連絡してください。
ICHスコア計算機の活用例
- 脳卒中診療の学習 — ICHスコアの各構成要素を確認できます。
- 救急・神経学ケースレビュー — 記録された値から点数の内訳を確認できます。
- 画像評価の教育 — 血腫量や脳室内進展がスコアに与える影響を学べます。
ICHスコア計算機は教育・参考用です。診断、緊急対応、治療方針、予後説明には、脳卒中診療に精通した医療専門職による直接の評価が必要です。