URR計算ツール(尿素除去率)の使い方
**URR計算ツール(尿素除去率)**は、同じ透析セッションで測定した透析前・透析後のBUN(血清尿素窒素)濃度から、尿素除去率(Urea Reduction Ratio:URR)を算出し、1回の血液透析の適切性を簡易評価するツールです。
- 透析前BUN(尿素)濃度を入力します。治療開始前に採取した値を使用してください。
- 透析後BUN(尿素)濃度を入力します。同じセッション内で測定した値であり、透析前の値を超えない必要があります。
- 算出された URR(%) と適切性の目安を確認します。必要に応じてKt/V、透析時間、除水量、残存腎機能などと併せて総合的に判断してください。
計算式と理論 — URR計算ツール(尿素除去率)
URR計算ツールでは、以下の基本式を使用します。
URR =[(透析前BUN − 透析後BUN)/ 透析前BUN]× 100%
URR(尿素除去率)は、1回の透析セッション中に血中尿素がどれだけ比例的に低下したかを示す指標です。尿素は小分子溶質のため除去効率のマーカーとして広く用いられますが、透析量のすべてを反映するわけではありません。再循環、採血タイミング(リバウンド現象)、残存腎機能、除水量、透析時間などが解釈に影響します。
日本では透析量の主指標としてKt/V(spKt/V)が推奨されていますが、URRも採血のみで算出できる簡便なベッドサイド指標として併用されています。一般的な目安として、週3回透析を前提とした平均URR 65%以上が適切性の参考基準とされています(本ツールも同基準で判定表示します)。
URR計算ツールの活用シーン
- 透析セッションの適切性チェック: 1回の透析で一般的な尿素除去目標(URR 65%以上)を達成したかを迅速に確認。
- 透析処方変更後の比較: 透析時間・血流量・ダイアライザー変更などの前後で、セッションごとのURRを比較。
- 患者説明・医学教育: 透析前後の検査値がどのようにパーセンテージに換算されるかを、医療従事者や患者さん向けに説明する際の補助ツールとして。
※本ツールの計算結果は数値の推定・教育目的のものです。透析処方の変更や医療上の判断については、必ず患者さんの臨床経過を把握している透析専門医・医療チームにご相談ください。